こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

今月の空模様から(その3)、満月、赤味を帯びて、2021年4月

2021-05-13 | 月、月光彩雲

先週末は、当地でも黄砂の飛来によって透明感が欠ける空模様が続いた。黄砂の影響は消えたが、今日も周囲はどんよりとした雰囲気で包まれた。さて、前記事の続きとして、満月(4月27日)の画像をアップする。

尾根には厚い雲がかかっていたために、満月が木立から顔を出す場面を捉えることはできなかった。撮影対象が雲の切れ間に現れたのは19時過ぎであった。

 

 

4月の満月は英語圏でピンクムーンと呼ばれ、その名は4月にピンク色の花が咲くことに由来すると聞く。今回は、雲から顔を出した月そのものが、由来を忘れさせるほどまで、赤味を帯びていた。波長の短い光(青色系)が薄い雲によって散乱されたためである。

 

この画像は月が尾根から昇る前の空模様である(17時半頃、月の出の時刻は18時40分(群馬))。

 

これまでの画像と比較できそうな満月の姿が撮れたのは、20時頃からであった。

 

21時頃の満月。

 

 

ところで、当方が満月の撮影にこだわっているのは、今月(5月26日)、最も地球に近い満月(スーパームーン、20時14分での地心距離 35万7千キロメートル)において、皆既月食が起こるからだ。

食の始まりは20時09分、食の最大は20時19分、終わりは20時28分と予測されている。西日本では欠けた状態の月が昇ってくる「月出帯食」が見られる(国立天文台ホームページ)。

空模様次第では、いわゆるスーパームーンが赤銅色と呼ばれる赤黒い色の月に変化する過程を観察できるだろう

 

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添付した画像は、10年前(2011年12月10日)での皆既月食である(スーパームーンによるものではなかったが)。

皆既食の前にて。22時56分、シャッター速度、1秒。 月の大部分が地球の本影に入っている。地球の形と大きさを想像したくなる場面である。

 

寒空での赤銅色の月は、心を揺さぶる絶景であった。23時14分、シャッター速度、2秒。