西の空に雲が浮かんでいるときの落日は好奇心をかき立てる現象である。そのときの光景が雲の存在で多様に変化するからだ。うろこ雲が青空に広がる有様を眺めた後、私は何時もの散策コースで落日のときを待った。太陽光が雲で散乱されたために、赤い夕陽を眺めることはできなかったが、思わずシャッターボタンを押したくなるような場面が落日の過程で現れた。この日において、日の入りは16時37分(群馬)であった。
流れは桐生川である。夕陽に染まったうろこ雲が水面に映り込む。
待ち望んでいた場面である。落日が進むにつれて、光芒とそれによる彩りが現れてきた。
マジックアワーが始まると、上空の雲は波状雲に変化した。温度変化によって、気流が波状になったためである。
ところで、写人は川に架かる橋の上で夕景を眺めていたが、北方向(川上側)の景色は西南方向(川下側)のそれとは対比的なものであった。
明日、当地の天気は晴れとの予報が出されている。令和元年大晦日においては、どのような夕景が現れるだろうか。
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撮影、12月29日夕刻、桐生市にて。
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