鳴神山の固有種であるカッコソウの花が咲き始めた。例年は5月中旬に開花がピークになる。今年も10日ほど前は、花が間もなく咲くとの兆候は見られかった。夏日や真夏日とのような昼間の暑さが、カッコソウの成長を著しく早めたのであろう。
画像は昨日(4月30日)に撮った。
杉林で木漏れ日を浴びているカッコソウ、椚田峠付近の移植地にて。
開花の程度。花が開いている株もあれば、蕾がまだ出ていない株もある。
咲き始めたばかりであるために、花には生気が満ちている。木漏れ日を受けるときを待って。
この花は長花柱花である(雌しべが出ている)。
ここでのカッコソウは、花茎や葉が毛で覆われている。
花のみならず、蕾もまた美しい。
木漏れ日を浴びていない花。このものは短花柱花(雌しべが奥にある)である
日陰に入った移植地
カッコソウの花は光の当たり具合で色が変化する。強い光で照らし出されている花は実に美しい。しかし、デジタルカメラでそのような花を撮ると、必ず白飛びが起こる。
カッコソウ(勝紅草、サクラソウ科)については、以前の記事(カテゴリー、鳴神山と周辺)もご覧願います。
*****
4月30日12-15時。
EOS 6D、EF 100 mm F2.8 Macro、EF 50 mm F1.8 II、RAW、Aperture 3.5 (現像ソフト)。
世界でもこの地域にしか生息していない、絶滅危惧種ⅠAの カッコソウですね。
こつなぎさんの「名の由来」が付けられた、ここの植生地域を市民&ハイカー共々、これからも守って行きたいものです。
桐生市のホームページに「カッコソウ」の記事があり、アドレスを案内します。
ちょっと長いですがうまく表示されない方は桐生市のHPのトップページにバナーで張り付いています。
http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/39f1c87d0d44690349256b000025811d/531fc046d2ecd46149257aed00132e91?OpenDocument
コメントありがとうございます。
確かに、カッコソウは絶対に全滅させてはならない植物です。
生育環境の変化や盗掘のために、絶滅危惧種ⅠAとなるまでの減ってしまったことは
たいへん残念なことです。私も保護活動に少しは役に立ちたいと思いながら
鳴神山に登っています。
さて、桐生市のHPでのカッコソウの記事を案内していただきありがとうございました。
これからもアドバイスをよろしくお願いいたします。