富士山のライブカメラ映像では、富士山ならではの大気現象について、興味深い映像がしばしば現れる。今週は、ろくろ(轆轤)のような笠と大きな吊るし雲が朝日に染まる映像を見ることができた。アップした映像は、「富士五湖TV」が公開している、静岡県富士宮市・朝霧高原と本栖湖西岸に設置されているカメラによるものである。
映像 1. 9月9日午前5時半頃(朝霧高原)。笠雲のみならず大きな吊るし雲の朝焼けが鮮やかであった。
映像 2. 9月10日午前5時頃(朝霧高原)。ろくろ(轆轤)のような笠雲で、山頂と山体が覆われていた。
映像 3. 9月10日午前5時半頃(朝霧高原)。笠雲が朝日に染まった。トパーズ(黄玉)を思わせるような色彩の雲と光芒が印象的である。
映像 4. 9月10日午前5時半頃(朝霧高原)、広角映像とともに公開されている望遠映像から。
映像 5. 9月10日午前5時半頃(朝霧高原)。トパーズ(黄玉)色を帯びた雲と光芒がもっとも輝いたときの映像である。
映像 6. 9月9日午前8時頃(朝霧高原)。笠雲と吊るし雲が消えて、富士山の美しい姿が現れた。
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映像 7. 映像 1 に対応する本栖湖西岸でのライブカメラ映像「本栖湖千円札」。
映像 8. 映像 2-5 に対応する本栖湖西岸でのライブカメラ映像「本栖湖千円札」(9月10日)。
映像 9. 朝日に染まる、ろくろ(轆轤)のような笠雲(画像が太陽光で露出過剰のものになったが)。
これらの映像は、150 km以上も離れた場所に住んでいる者(自分)にとって、「事実は小説よりも奇なり」を実感させるものであった。なお、10日では、他の場所からの映像において、富士山と二重の虹(主虹、副虹)の組み合わせが、稀な現象として印象的であった。これらの映像は、つぎの記事で紹介したい。
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ダンロードした映像については、セキュリティーソフトによる検査、現像ソフトによる最小限の画像処理(ノイズ減少、かすみ減少、トリミングなど)を行っている。
著作権上の注意(ホームーページから引用)
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富士五湖TVによるライブカメラ映像は実に存在価値が高いと思います。
映像では、こんなことも起こるのだとつぶやきたくなるような場面が、そのときの気象条件に応じて現れます。
各カメラでの画質には大きな差がありますが、少しばかり画像処理を行いますと、デジイチを持ってその場に
立ち会いたかったと思うほどの臨場感が出てくることがあります。映像は、まさに富士山がいい山であることを示しています。
当方も、かつてビーナスラインの富士見台展望所で休憩したことがあります。この展望所では、八ヶ岳連峰、南アルプス、
中央アルプスの眺めも素晴らしいのですが、雲の中から富士山の山頂が現れたとき、周囲の人々から歓声が聞こえてきました。
この場所などにて、再び富士山を眺めたいと思っています。
コメントありがとうございました。
富士山を眺める「富士五湖TV」は、静岡県富士宮市・朝霧高原と本栖湖西岸に設置されていて、リアルな画像を見ることができるのですね。
9月上旬などは、太平洋側から湿った気流が流れこみ、ろくろのような笠雲をつくりだすのですね。朝焼けなどに重なると、美しいです。
やはり富士山はいい山です。
霧ケ峰高原からは秋には、富士山がよく見えますが、見えるか、雲の中かの主に二択になります。