夏茶盌
なんですが…
平茶碗 とは またちがう形
茶の世界では 形=かたち、かた ではなく 「なり」と言います
山形=やまなり 杉形=すぎなり 身形=みなり 沓形=くつなり
馬 盥
ば たらい
こんな字 普段 見ることが無いですが…
皿 の 渕が 盛り上がっていて 中に水がある
皿の中の 水を 両手で 掬っている
そういう 字ですね
馬のことは詳しくないですが
飼い葉桶=かいばおけ
というのは 聞いたことあります
馬のえさを入れる 木製の桶ですね
その 形に 似てるところから
場盥
外形 14.7㎝ 高さ 6.2㎝
楽茶盌 などは 12.5㎝ ほどなんですが
直径が 2㎝ 大きくなると かなり大きくなります
因みに 私は 11.5㎝ くらいの茶盌が 好みです
ただ 場盥は持っていなかったので
1つ 持っていようと思って 買いました
今年の夏は 使わなかったのですが
今秋 萩に 行ったので 出しました
とは言うものの
使う前 使った後 なかなか手間な 萩焼
寒くなったので 夏茶盌は 冷えてしまうので
観賞だけにすることにしました
空気が 乾燥してるので カビが生えないように
桐箱から出して 素手では触らず 軽く拭き拭き
ご隠居さん気分です (笑)
山口県美術展で入選した 盌 なんですが
縁あって 私の所に 居ます
一期一会です
盌
これは 抹茶盌 だけをいいます
皿 の 渕が曲がっている 立ち上がっている
人が腰を曲げてる というところからだそうです
という字の なりたちです
そして 上に 蓋 (宀) がない
碗 椀 鋺
ごはん茶碗 お椀 説明要りませんね
これが 茶の世界になると ややこしい
埦 素焼き
垸 陶磁器
樂 などの 国焼 が「茶盌」
唐物 などは「茶石完」や「茶垸」
⇓
石偏 に 完
高麗茶垸 天目茶碗
焼き物の 地 で 字 が違うようだ
そんでもって
一樂、二萩、三唐津
いちらく にはぎ さんからつ
と言われてる 国焼 ですが
楽は 利休が 瓦職人だった樂家初代長次郎 に造らせた
と言うのは ご存じの話
萩 唐津は 半島から陶工を連れてきて 作り始めたもの
これも ご存じ
萩焼
400年以上前
秀吉が征韓の役
毛利輝元が
朝鮮より陶工 李刁光 李敬 兄弟を連れ帰る
萩城の東郊 松本に御用窯を 開窯した
とうことである
改めて 場盥 茶盌 を 見てみよう
いかにも萩焼らしい 釉薬の垂れ と 色合い
安定した姿の 平茶盌に 落ちついた景色
無数の小さい穴がある 粗い土が まさしく萩
小萩窯
厚東建信の作品である
出番は少ないのだが お盆の時季
厳粛な気分にさせてくれる
とま~
栗八 自慢の 盌 なれど
家の者には なかなか 褒めてもらえない
まだまだな やつらめ
あ いや 言葉が お下品
稽古なされよ
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