全国学力調査が行われたことに対して、この3月まで教職にいた一人としては、大反対であった。
何故なら、全国一斉に学力調査をする必要を感じないからである。
また、実施することのリスクが心配でもあったからでもある。
やっぱり・・・というニュースが飛び込んできた。
一つは、
7月5日の朝日新聞の「全国学力調査 採点は大丈夫?」である。
正解基準がぶれて、採点現場のスタッフが戸惑っているそうだ。
もう一つは、足立区が小中学校で独自の学力テストを実施した際、小学校1校が障害のある児童3人の答案を保護者の了解なしに採点から外した問題である。
どちらにしても、予想された事件である。
本当に残念なことだが、教育現場の意見は尊重されず、教育現場の管理職は行政に頭が上がらない強固なシステムが確立してしまっているのだ。
同じく、本日の朝日新聞で、千葉県富里市民生児童委員の土屋茂喜氏の「教育改革 教育人事のあり方を見直せ」は、貴重な提言である。
教育現場が、教育行政の目、保護者・地域の目、マスコミの目・・・等々で身動きができなくなっているのだ。
教育改革の一番の眼目は、先生方を元気にすることだと思うのだが、管理強化は猛烈である。
この足立区の小学校長さんも、教職を志した頃の初心は、子どもに向いていたのであろうが、管理職になると区教委に向いてしまったのだろう。学力テストの成績を上がることだけに目が向いてしまったのだろう。
臨時校長会が開かれたというが、非公開で問題発覚した小学校の校長さんが欠席とのことだが、区教委の権力支配の臭いぷんぷんである。