午後、買い物があり銀座に出かけた。
立ち寄った書店で、
「声に出し読みたい日本語」
「三色ボールペンで読む日本語」
「げんきプリント 60歳からの読み・書き・計算」
等々、売れ筋の本を出している斉藤孝さんの新刊が出ていた。
声に出し読みたい日本語 音読テキスト③
『歎 異 抄』
日本の古典を、「声をだし読む」という考え方は大賛成である。
くりのみ会では、15年も『正法眼蔵』を、参加の皆さんと一緒に読んでいる。
ただ、斉藤さんの仕事は、「他人の褌で相撲をとっている」感じがして気分が悪い。
まあ、私には無関係なことなので、単なる感想として受けとめてもらいたい。
私からのプレゼンテーションは、「自分で、読みたい古典を見つけて声を出しましょう」ということ。
斉藤さんの向こうをはるつもりはありませんが、今日の私の音読は親鸞聖人の「教行信証」でした。
誠なるかなや、攝取不捨の真言、超世希有の正法、聞思して遅慮することなかれ。ここに愚禿釈の親鸞、慶ばしいかな、西蕃・月支の聖典、東夏・日域の師釈、遇いがたくして今遇うことを得たり。聞きがたくしてすでに聞くことを得たり。真宗の教行証を敬信して、特に如来の恩徳の深きことを知りぬ。ここをもって、聞くところを慶び、獲るところを嘆ずるなりと。