若い頃、手に入れた、全集の一つは『毎田周一全集』である。
繰り返し読み進めているが、その度に痛棒をいただく感じである。
今日の記事は、『全集』の中にある言葉です。
これで解ったといふ
顔をすることほど
哀れなことはない
命が枯渇しているからだ
いつも初々しく
小児のように いま始めて
人生に臨むかのように
好奇心に目を光らせよう
いつも若芽のような人生
それこそは願はしい
とりとめない そして
あどけない人生
これで一生を貫こう
解ったような顔をして
老人になってしまうことを
君よ 一体 命が許すか