カウンセリング研究会【くりのみ】の3月の教育とカウンセリングコースが行われました。
強風・強雨の台風のような天気でしたが、新しいお仲間を迎えて8名の方々が参加してくれました。
中には、荒天の中、自転車を飛ばしてくれた方もいました。
主宰者としては、本当に嬉しく、感謝であります。
今日の学習会の中で、講師の関◇先生の紹介してくれた一冊が面白そうです。
『聞き屋与平』 宇江佐真理著 集英社
webで次のようなコメントを見つけました。
http://www.bbk.ne.jp/201/w_ueza.htm
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薬種屋「仁寿堂」のご隠居・与平が、店の裏手口で始めた「聞き屋」 置き行灯ひとつ乗せた机をはさんで、ぽつりぽつりと訪れる客の話を聞くだけ。助言はしない。 けれど、聞いてしまった話に心動かされると、何とか助けてやれないものかとひそかに手を回す。 穏やかで心根の優しい与平にも、実は自分の心の中だけにとどめている消えない過去があった。
全編を静かな夜の雰囲気が包む。 お金に男に親にと、誰しもが何がしかの苦労を背負い、心を痛めながらそれを訴える場所もない。そんな人たちの闇に、ほっこり灯る行灯のあかり。 胸のつかえを吐き出すただひと時のなぐさめに、人がどれほど救われるのかを見る思いがする。 もちろん与平とて、ほこりひとつ出ない身ではない。修行と任じて人様の話を聞くことは、与平にとっては懺悔のようなものだったように思える。
苦界に身を落とされそうになってなお親兄弟を思うおよし、人の落とした文を案じる巾着切り、かつての使用人が苦労の末立て直した店をうらやむ内儀、すべて承知のうえ無言で与平と添い遂げたおせき。良いだけの人も、悪いだけの人もいない。 それぞれの痛みを抱えながら、それでも生きていく人々のけなげさに、心をゆすられた。
明日、書店に出かけようと思います。
今日の写真は、帰宅した時の自宅東、市川方面の夜景です。
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