法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

男子テニス・錦織選手が、08年最優秀新人に選ばれる。

2009年03月26日 22時42分42秒 | 日乗

WBCのニュースで、他のスポーツ情報の影が薄かったが、嬉しいニュースが飛び込んできた。
テニス愛好者としては、本当に嬉しいニュースである。

 

3月26日20時18分配信 時事通信

男子テニスの錦織圭(19)選手が、ツアー参加選手の投票で選ぶ2008年の年間最優秀新人に選ばれたそうだ。
日本男子選手が選出されるのは初めてだそうだ。

スポーツの各種目で、日本の若者が世界で活躍するのは、本当に嬉しいニュースである。
健闘を祈りたい。

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自力と他力

2009年03月26日 22時17分32秒 | 日乗

今日の讀賣新聞朝刊《四季》から拾った歌。

自力より 他力がよろし 白桃(シロモモ)に おくれて紅(ベニ)の 桃の咲くころ』     小島 ゆかり

歌人・小島ゆかりさんの情報は、下記他で検索すればでてきます。

http://www.core.ac.jp/kaca/juku/sub17.htm

 

この歌のコメントを、俳人の長谷川櫂(カイ)さんが書いている。
「桃の花が咲く。これを 桃の花が自分の力で咲いている考えれば自力の桃。何かの力によって咲かされていると考えるのなら他力の桃。同じく 人の命も、自分で生きていると考えれば自力の人。何かに生かされていると考えるのなら他力の人」

私は、「考える」の箇所を「感じる」に替えて味わってみたい。

 

長谷川櫂(カイ)さんの情報は、下記ウィキベディア他でご覧あれ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E6%AB%82

 

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『聞き屋与平』

2009年03月26日 21時31分42秒 | 日乗

3月の【くりのみ会】で、講師の関◆先生から紹介のあった一冊を読んでいる。

『聞き屋与平』 宇江佐真理著  
   集英社  1680円  2006年5月30日 第1刷発行

おもわず語ってしまう胸のうちを、主人公の江戸・両国の薬種屋の隠居・与平が「聞き屋」となって話を聞くという江戸の夜咄。

咄としてはマアマアであるが、薬種屋の隠居を主人公にした著者の宇江佐さんの着想には感心したものだ。

【落穂拾い】した一文を紹介しよう。

 与平は自分のしていることを人助けと思っていないが、土地の岡っ引きである鯰(ナマズ)の長兵衛が言うように酔狂なこととも思っていなかった。穿(ウガ)った言い方をするなら毒にも薬にもならないことだ。しかし、この世には毒にも薬にもならないことが時には必要なのだと思う。ようやく聞き屋の意義を自分なりに悟ったと思ったら、皮肉なことに与平は体力の衰えを感じていた。あと何年聞き屋を続けられるだろうか。最近与平は、そのことばかりを考えている。

著者が書いている、「この世には毒にも薬にもならないことが時には必要なのだと思う」の箇所に、共感を覚えた。

何もかも意味づけをして、損得勘定だけが横行・先行する世知辛い今の世の中とは随分違いますなー。

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