『文藝春秋・七月号』を購入してきました。
藤原正彦の『一学究の救国論 日本国民に告ぐ』を読みたかったからだ。
『国家の品格』(2005年11月)の大ベストセラーで有名になりましたが、私も本書で藤原正彦を読み藤原ファンになりました。
、その後に『若き数学者のアメリカ』『遙かなるケンブリッジ』から昨年発行の『名著講義』まで、藤原のエッセイはほとんど読んでいます。
で、『国家の品格』との出会いは、出版されてすぐに、東京駅の旧大丸の書店の平積みコーナーでした。
最初の印象は、題名からの反発で「馬鹿野郎、国家に品格などあるわけがないだろう」でした。
でも、その反発心から購入して、すぐに藤原のファンになってしまいました。
その後、藤原のエッセイはほとんど読みました。
その読書の波及で、藤原正彦の母・藤原ていの『流れる星は生きている』を読んで感動したものです。
さて、『一学究の救国論 日本国民に告ぐ』ですが、読んでみて少々がっかりしました。
本書に書かれている時代認識や日本国を取り巻く現状認識は、私も大賛成で文句はあありません。
ただし、これからの日本国の在り方の具体的な意見がないのには、少々がっかりしました。
私の救国の具体策は、
①小売商店の復活。大型スーパーやチェーン店への課税の強化。
②師範学校の復活
を具申したいです。
①に関しては、富の集中のこともありありますが、個人個人の日常での自己実現を考えますと、小売店の復活が急務だと考えます。
シャター通りの活性化にもつながりますし、人口増も期待できます。
②に関しては、「国家の礎は教育にあり」と考えるからです。
授業を無料にして、日本国内から優秀な人材を教育現場に集中することです。