葛飾区中央図書館から借りてきました。
藤本淨彦(キヨヒコ)著
法然 日本人のこころの言葉
創元社 2010年1月10日 第1版第1刷発行
「明遍僧都との問答」より
散れども名を称すれば、
仏願力に乗じて往生すべしとこそ心えて候え、
ただ栓するところ、
おおらかに念仏を申候が第一にて候なり。(略)
散心ながら念仏申すものが往生すればこそ、
めでたき本願にてはあれ。
【現代語訳】
心が散り乱れても、
阿弥陀仏の名前を称えれば、
仏の願力に乗って往生できるのだと心得なさい。
結局のところ、声におおらかに念仏を申すことが何よりも大事です。(略)
散り乱れる心のままに念仏を申す者が往生するというのですから、
ほれぼれとするほどに頼もしく素晴らしい本願ではありませんか。
平生の「おおらかな念仏」が大事ですネ。
南无阿彌陀佛