「ヤクルト1000」が売れている。「睡眠の質が改善される」と話題になって、あちこちで売り切れ状態。なかなか手に入らないんだけど、本当に効くのか。というような話を聞いた人も多いんじゃないだろうか。僕が聞いたのは2週間ぐらい前で、その頃からネットニュースを中心にずいぶん取り沙汰されるようになった。たまたま話を聞いた翌日に、スーパーにあったから買ってみた。味だけで言えば、普通のヤクルトを飲むのと同じ感じなんですけど…。だけど、確かにその日は良く眠れたような感じがした。
そう言えば去年日本一のヤクルト・スワローズは今年も絶好調である。あちこちで品切れでも、スワローズの選手には一日一本飲むように渡されているという話。まあ、だからって言うわけでもないだろうが、交流戦で優勝、セ・リーグでも10ゲーム以上でぶっちぎりでトップ快走中である。話題沸騰のきっかけは、テレビでマツコ・デラックスが「良く眠れる」と発言したからだという。4月頃らしいが、それから次第にジワジワ口コミで広がったんだろう。今までマツコ・デラックスのオススメ商品を幾つか買ったことがあるが、確かに外れがなかった。そういう信用を多くの人が持っているんだと思う。
何でも生産ラインを拡充中だというが、今はなかなか見ない。スーパーではほぼ見なくなった。東京のあちこちの駅に時たまヤクルトの自販機がある。そこにヤクルト1000を売ってるのを見つけて、買うようになった。150円する。普通のヤクルトは90円で2本買える。3倍強である。毎日一本飲んでも、別に破産はしないけど、ちょっと高いかなとは思う。それは他の缶飲料との比較である。ホントはカフェインも糖分も取りたくないから、水分補給だけなら水が一番である。(夏はお茶を持ち歩くことが多い。)ところで、今週から自販機にも売り切れが多くなった。ところによっては「ヤクルト5」に変わってる。
(品切れお詫び書きがある自販機)
だけど、僕はかなりの確率で買える自販機を知っている。それはもう、マツタケやマイタケの取れる秘密の場所みたいなもので、ここでは書かない。あるときは一本飲んだ後で、ついでに買いだめしようかとコインを入れたら買えなかった。さっき飲んだのが「最後の一本」だったのである。ここまで希少価値が出て来ると、「プラセボ(偽薬)効果」なのかもしれないけど、確かに良く眠れているのである。それは一体何故? 「機能性表示食品」とうたうけど、それはトクホと何が違うんだろう。
まず後の方の問題だが、「トクホ」(特定保健用食品)は1991年に始まり、消費者庁による審査がある。認可されるとマークを付けられる。つまり、人による実験を経た科学的根拠が必要になる。だから医学的データで示せる「体脂肪を減らすのを助ける」とか「コレステロールを下げる」とかをうたう。一方、2015年に始まった「機能性表示食品」は科学的根拠を示す必要はあるが、消費者庁への届け出だけで良い。しかし、事業者は情報を公開する義務があるというものである。だから、個人差が大きく証明が難しい「睡眠の質」とか「精神的ストレス」「記憶力」とかをうたう食品が出せる。
(睡眠の質改善を大きくうたう「ヤクルト1000」)
「ヤクルト1000」は「ヤクルト史上最高密度の乳酸菌シロタ株」と書いてある。ヤクルトのホームページによれば、「ヤクルト400」の2.5倍にあたる1000億個。1mlあたりの密度も2倍の10億個/mlだという。開発に20年をかけたという。培養も大変だし、それだけ乳酸菌が入っていると、酸味が強くなりすぎるをどう防ぐかという問題も出て来る。それは少しヤクルトの他の製品を飲み比べてみれば、すぐになるほどと判ってくる。「シロタ株」と言われると、何だろうと思うけれど、もともとヤクルトを創設した代田稔博士が発見した乳酸菌である。だからヤクルトは全部シロタ株。ヤクルト社長を務め、1982年に亡くなった。
(代田稔博士)
「乳酸菌」とは何かということまで書いてると長くなるので割愛する。ただ一言書くと、乳酸菌という細菌があるのではなく、代謝で乳酸を作る細菌類の総称である。しかし、それが何で「睡眠の質」改善になるのだろうか。むろん人間を対象にした実験が行っていて情報は公開されている。ホームページを見ると、「唾液中のコルチゾール濃度の上昇が抑制されました」「ストレス体感が抑制されました」「熟眠時間と熟眠度が増加しました」「起床時の眠気を示すスコアで改善が認められました」「乳酸菌 シロタ株を含んだ飲料の継続飲用により腸内の良い菌が増え、腸内環境を改善する機能があることが報告されています」なんて書かれている。最後の腸内環境はなるほどそうだろうと思うけど、後は全然判りません。
ただ確かに良く眠れているのである。もちろん「個人の感想」です。僕はもともと寝つけないタイプだった。教員時代はあれこれ考えてしまったりして、なかなか寝られないことがあった。特に夏休みの最後の日とか、明日のホームルームで何を言おうとかつい考え込む。そういう問題はなくなったわけだが、今度は「加齢」という問題が出て来た。トイレに起きてしまうのである。年取るとそういうことがあるとは聞いてたけれど、実際自分もそうなったのである。何でという理由は幾つかあるけれど、まあやむを得ないんだと思う。問題は一回トイレに起きたら、そのまま寝られないことが多かった。それが軽減されたのである。
ホームページには、「『ヤクルト』は、子どもの飲み物というイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、大人になって卒業したという方にこそ、進化した『Yakult1000』を知っていただき、体感していただければ、イメージが変わると確信しています。ぜひ試してみてください」(渡邉氏)と出ている。渡邉氏というのは「ヤクルト本社開発部 研究開発管理課主事」という人である。そうだよな、昔は子どもにヤクルトや味の素を与えるもんだった。ある時代まで、温泉旅館の朝食にもよく出ていた。もう正直、昭和っぽい商品というイメージだったのだが、まさかヤクルトがこれほど「進化」していたとは。今は宅配、ネット通販など受付中止中だが、今後ずっと飲むかはじっくり考えたいと思う。
そう言えば去年日本一のヤクルト・スワローズは今年も絶好調である。あちこちで品切れでも、スワローズの選手には一日一本飲むように渡されているという話。まあ、だからって言うわけでもないだろうが、交流戦で優勝、セ・リーグでも10ゲーム以上でぶっちぎりでトップ快走中である。話題沸騰のきっかけは、テレビでマツコ・デラックスが「良く眠れる」と発言したからだという。4月頃らしいが、それから次第にジワジワ口コミで広がったんだろう。今までマツコ・デラックスのオススメ商品を幾つか買ったことがあるが、確かに外れがなかった。そういう信用を多くの人が持っているんだと思う。
何でも生産ラインを拡充中だというが、今はなかなか見ない。スーパーではほぼ見なくなった。東京のあちこちの駅に時たまヤクルトの自販機がある。そこにヤクルト1000を売ってるのを見つけて、買うようになった。150円する。普通のヤクルトは90円で2本買える。3倍強である。毎日一本飲んでも、別に破産はしないけど、ちょっと高いかなとは思う。それは他の缶飲料との比較である。ホントはカフェインも糖分も取りたくないから、水分補給だけなら水が一番である。(夏はお茶を持ち歩くことが多い。)ところで、今週から自販機にも売り切れが多くなった。ところによっては「ヤクルト5」に変わってる。
(品切れお詫び書きがある自販機)
だけど、僕はかなりの確率で買える自販機を知っている。それはもう、マツタケやマイタケの取れる秘密の場所みたいなもので、ここでは書かない。あるときは一本飲んだ後で、ついでに買いだめしようかとコインを入れたら買えなかった。さっき飲んだのが「最後の一本」だったのである。ここまで希少価値が出て来ると、「プラセボ(偽薬)効果」なのかもしれないけど、確かに良く眠れているのである。それは一体何故? 「機能性表示食品」とうたうけど、それはトクホと何が違うんだろう。
まず後の方の問題だが、「トクホ」(特定保健用食品)は1991年に始まり、消費者庁による審査がある。認可されるとマークを付けられる。つまり、人による実験を経た科学的根拠が必要になる。だから医学的データで示せる「体脂肪を減らすのを助ける」とか「コレステロールを下げる」とかをうたう。一方、2015年に始まった「機能性表示食品」は科学的根拠を示す必要はあるが、消費者庁への届け出だけで良い。しかし、事業者は情報を公開する義務があるというものである。だから、個人差が大きく証明が難しい「睡眠の質」とか「精神的ストレス」「記憶力」とかをうたう食品が出せる。
(睡眠の質改善を大きくうたう「ヤクルト1000」)
「ヤクルト1000」は「ヤクルト史上最高密度の乳酸菌シロタ株」と書いてある。ヤクルトのホームページによれば、「ヤクルト400」の2.5倍にあたる1000億個。1mlあたりの密度も2倍の10億個/mlだという。開発に20年をかけたという。培養も大変だし、それだけ乳酸菌が入っていると、酸味が強くなりすぎるをどう防ぐかという問題も出て来る。それは少しヤクルトの他の製品を飲み比べてみれば、すぐになるほどと判ってくる。「シロタ株」と言われると、何だろうと思うけれど、もともとヤクルトを創設した代田稔博士が発見した乳酸菌である。だからヤクルトは全部シロタ株。ヤクルト社長を務め、1982年に亡くなった。
(代田稔博士)
「乳酸菌」とは何かということまで書いてると長くなるので割愛する。ただ一言書くと、乳酸菌という細菌があるのではなく、代謝で乳酸を作る細菌類の総称である。しかし、それが何で「睡眠の質」改善になるのだろうか。むろん人間を対象にした実験が行っていて情報は公開されている。ホームページを見ると、「唾液中のコルチゾール濃度の上昇が抑制されました」「ストレス体感が抑制されました」「熟眠時間と熟眠度が増加しました」「起床時の眠気を示すスコアで改善が認められました」「乳酸菌 シロタ株を含んだ飲料の継続飲用により腸内の良い菌が増え、腸内環境を改善する機能があることが報告されています」なんて書かれている。最後の腸内環境はなるほどそうだろうと思うけど、後は全然判りません。
ただ確かに良く眠れているのである。もちろん「個人の感想」です。僕はもともと寝つけないタイプだった。教員時代はあれこれ考えてしまったりして、なかなか寝られないことがあった。特に夏休みの最後の日とか、明日のホームルームで何を言おうとかつい考え込む。そういう問題はなくなったわけだが、今度は「加齢」という問題が出て来た。トイレに起きてしまうのである。年取るとそういうことがあるとは聞いてたけれど、実際自分もそうなったのである。何でという理由は幾つかあるけれど、まあやむを得ないんだと思う。問題は一回トイレに起きたら、そのまま寝られないことが多かった。それが軽減されたのである。
ホームページには、「『ヤクルト』は、子どもの飲み物というイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、大人になって卒業したという方にこそ、進化した『Yakult1000』を知っていただき、体感していただければ、イメージが変わると確信しています。ぜひ試してみてください」(渡邉氏)と出ている。渡邉氏というのは「ヤクルト本社開発部 研究開発管理課主事」という人である。そうだよな、昔は子どもにヤクルトや味の素を与えるもんだった。ある時代まで、温泉旅館の朝食にもよく出ていた。もう正直、昭和っぽい商品というイメージだったのだが、まさかヤクルトがこれほど「進化」していたとは。今は宅配、ネット通販など受付中止中だが、今後ずっと飲むかはじっくり考えたいと思う。
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