吹奏楽関係の人にとって、7月~9月にかけてはコンクールの季節。
娘が中学1年生で吹奏楽部に入ってから、高校3年までの6年間
毎年まいとし、さいたま市文化センターに、この時期観に行ってました。
大学のサークルでも(飽きずに)吹奏楽を選んだのですが、コンクールの
メンバーに入るかどうかは「希望制」だったため、大学1,2年時は希望せず。
3年生の今年「もう最後だから」と。
それゆえ久しぶりに「コンクール」のある夏となったわけです。
(我が家にとってですが)今までは埼玉県枠で、今回は初めての東京都枠。
予選会の場所も、本選の場所も「初めて」のところで、観にいく私たちも新鮮でした。
と、ここまでが、前説で(笑)、昨日がその本選の日だったわけです。
初めての場所「府中の森芸術劇場どりーむホール」
東府中駅に降りたのも初めて。
きれいなホールですねー。
娘の所属は、大学のインカレサークルですが、出場枠は「職場・一般の部」。
上位2団体が、全日本の大会に進めるという狭き門です。
結果は、サークル的には過去最高の「金賞」、でも全国大会へは進めませんでした。
吹奏楽コンクールは課題曲と自由曲の2曲を決められた時間内に演奏するので、
5つある課題曲が、前後の団体で続いてしまうこともよくあり、そうすると、
ただ漠然と聴きに行っている私レベルでも、その団体の特色というか、力量というかが
わかり、なかなか面白いのです。
昨日も、課題曲Ⅳのマーチが続き‥明らかに後からの団体が方が上手で‥
こんなにも違いが出るのかと、久しぶりに驚きました。
舞台上で演奏する娘の姿を観るのも、来年の定期演奏会で(ほんとうに今度こそ)
最後になるかもしれないなあと思うと、すこし?いえいえかなり?寂しいですねー。
そうそう、来年1月の定期演奏会の場所も、このどりーむホールでした。
ご興味ある方いましたら、お知らせくださいませ~チケット入手いたします。
清らかで美しいさま。
あざやかなさま。鮮明なさま。
と、とある辞書には載っていましたが、明日まで日本橋ヒナタノオトでひらかれている
吉田史さんの個展「そそ」は、静かに風が吹く時の擬音語、とありました。
半分しごとで、半分やすみになった土曜日。ひとりで夕方にかけてお出かけするには
ちょうどよい距離。いつだってヒナタノオトへ行くと心なごみますが、今日もよい
時間が過ごせました。
いただいたはがきに載っていたふたつの作品。
とくに右側の、象牙を籠のイメージで掘り、まわりを銀でとめたブローチ、すてきでした。
まわりの、銀の、留め方がなんとも好ましく、でしゃばらず、簡素にも見えるけど、とても上品。
しっとりとした白と、落ち着いた銀。「そそ」ってこういうことかな。
平べったい真珠を水面にみたて 、そこにきらりと光る小さな小さなダイヤモンドを留めた
ペンダントもとてもよかったです。★に画像載ってます 。
::: ::: :::
お店でお話している中で、ブログのことになって‥‥完結してなくても、思っただけのことでも、
読みかけの本のことでも、もっともっと(最初の頃のように)更新していこうと、思ったのでした。
春分の日の連休を利用しての、帰省旅行。
‥のついでというか、それにからめて、今回は彦根と伊勢に行ってきました。
彦根を訪れるのは、初めて。
大河ドラマの影響で、にわか戦国時代ファンの私には、とてもタイムリーで
嬉しい場所でした。
ちょうど、国宝・彦根城築城410年祭の初日で、曇り空にもかかわらず、
とても賑わっていました。
お城は、石垣の美しさに惹かれます。
※私の写真は順不同なのですが、店長ブログの方には、ちゃんと
下から順番になっている彦根城見学の写真が載っています。
連休初日&410年祭のため、天守閣入場にも45分くらい待ち、入ってからも
狭い階段を登るためまたさらに45分くらいかかりました。
つやつやの板の間や、狭間(鉄砲や弓矢を射るための防御用窓)など
見どころたくさんある中、私のいちばんの感動ポイントは、天井に渡されている
梁でした。(ちょうどWikの右上に彦根城の梁が写ってます)
その長さといい太さといい、曲がり具合といい‥素晴らしかったです。
なんで写真撮ってなかったのかなーと軽く後悔したくらい(笑)。
四日市に泊まって、20日春分の日は伊勢神宮へ行ってきました。
たぶん今までに2度行ったことがあって、私は3度目だと思うのですが、
娘は、小さかったため前回の記憶がなく(あるいは前回はお参りはせずに
おかげ横丁へ行っただけだったかも?)、ぜひ行ってみたいとのことで‥
でも、時間の都合上、外宮はパスさせていただき、内宮参拝→おはらい町
→おかげ横丁→蔵のまち河崎 というコースになりました。
この日は良い天気になり、お伊勢参り日和。賑わってました。
鳥居をくぐって 歩いて歩いて歩いて、また鳥居、です。
木々の美しさがひときわ目を惹きます。
参拝のあとは、おはらい町&おかげ横丁でお昼ご飯を食べて、初めての場所「河崎」へ。
今回の帰省旅行にあたり、「どこか近くで、行ったことがない場所」を探していたら、
蔵のまち河崎 に行きあたったのでした。
江戸時代から、勢田川の水運を利用した問屋街として発展した河崎のまち。
人々からは「伊勢の台所」とも呼ばれ、伊勢神宮への参拝客をもてなすまち
として賑わっていました。陸運が発達した現在となっては、その役目が終わって
しまいましたが、勢田川沿い約1kmには当時の面影が偲ばれる町並みが続く
とともに、古い蔵を利用したカフェやショップなどがオープンし、
昔と今が融合した伊勢の新たな観光名所としてその魅力を発信しています。
と、サイトに載っていたからなのですが‥。
まあだいたいは当たっていましたが(笑)、想像していた賑わい(&完成度)の35%
くらいの感じかな。人がちらほら、という表現がぴったりな場所でした。
が、ここで、思いもよらぬものを見ることができたのでした。
彦根城で、なぜ写真を撮ってこなかったのかーと軽く後悔していた、立派な梁。
(しかもかなりおおまかにほぼ同時代からあると思われる)河崎の、とある、
せともの屋さんの、蔵の中で見ることができたのです。
小さな瀬戸物屋さんの脇に、「蔵の中見学できます、100円」的な看板があり、
当時(江戸時代って言っていたと思う)使われていたトロッコもありますよ、とおばさんが
言うのでおそるおそる見学したところ‥。
それはそれはひゅっーと軽く100年越えのカオスでした(笑)。
私は、トロッコ、というか、台車ですねーの始点の写真と、天井の梁しか
撮らなかったのですが(カオスにやられてしまったため)、今後、店長ブログには
詳細な説明が載ると思われます。(私の記憶があいまいだった箇所も訂正される
と思います)
盛岡へ行ったら、必ず行きたい場所がいくつかあって、
そのうちのひとつが、岩手県立美術館でした。
末盛さんの代官山セミナーで、岩手のお話や、お父様である船越保武氏の
彫刻や、松本竣介氏の絵のことを伺っていたので、お二人の作品を同じ部屋で
観ることができるこの美術館に、とてもあこがれていたのです。
野口久光-シネマ・グラフィックス展の最終日に間に合い、2階の常設展も
とても見応えがあって、たっぷりと濃い午前を過ごすことができました。
盛岡1日目
盛岡2日目
※店長ブログに、もっと詳しい盛岡旅行ログが載っています。
特に二日目の「ござ九」さんのところは写真がいっぱい。興味のある方はぜひ。
盛岡への憧れは、末盛千枝子さんから来ているものや、息子さんの在学で、
通になった友のブログから知ったことなど‥ミニコミ誌「てくり」や、暮らしの手帖の
記事も何度も読み返しました。
でも、思えばもっと前から、この歌を聴いた時から、いつかは「モリオカ」へ
行ってみたいと思っていたのでした。
輝く五月の草原を
さざ波はるかに渡ってゆく
山すそかけおりる
着陸ま近のイヤホーンが
お天気知らせるささやき
MORIOKAというその響きが
ロシア語みたいだった
ものすごく久しぶりに、今日この歌を聴いてみたのですが、
とてもいいですね~
1979年12月発売の『悲しいほどお天気』に、入っている曲です。
胸の奥の、そのまた奥へ、届きます。
先週土曜日から今週月曜日まで、東北へ行っていました。
娘が合宿で不在の時と、週末がうまく重なる時を待って数年(笑)、
やっと実現した旅行です。
昨年も同じ条件ではあったのですが、昨年は、合宿先の志賀高原での
音楽祭を見に行くことを選びました。(数日後に夫は入院も控えていましたし)
こういうふうに旅行へ行かれるようになったなら、まずは、東北へ出かけようと
決めていました。
盛岡へ行ってみたかったのです。
盛岡へ二泊することも考えたのですが、なんとなく、海が気になり、また
仙台に知人が住んでいることもわかり(でも訪ねなかったのですけど)
半日観光できる場所で海が見えて、ローカル線にも乗れて‥と探していたら、
やはり松島を見ておきたい!となったのでした。
土曜日の朝の川口市はざあざあ降り。
でも、初めての、東北新幹線が動き始めた頃には、うす曇りに変わっていき、
楽しい気持ちも膨らみ始めました。
※店長ブログに松島の記録あります。
仙台 松島
新しい年 12日になりました。
(今日は春樹氏のお誕生日、そして亡き父の生まれた日でもあります。)
今年もぼちぼちですが、読んだ絵本、出会った本、出かけた場所や
楽しかったことなど、ブログに残していこうと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
まずは、この三連休のできごとなどを。
9日(土曜日)
娘の友達が所属する大学サークルの混声合唱団の定期演奏会。
友達からチケット買って、いくつもりだった娘が、自分の定演を2週間後に控え、
練習を休んでる場合じゃないということに気づき、余らせてしまうのももったいないので、
代打?みたいな感じで、私が聴きにいくことになりました。
その日出かける前にチラシを見たら、3部構成で、もちろん私がまったく知らない
曲ばかり。ポップスとかないんだね~なんて軽く言ってみたものの、あるわけないのが
そのチラシの写真からもありありと伝わってきて。
会場になっている新宿のホールに着いてみれば、開演時間を遅らせるほどの
混雑ぶりとその熱気?に、なんかえらいところに来てしまった、と思ったのでした。
総勢150名ほどの大学生。舞台奥に掲げられた大学名とサークル名の記された旗。
オープニングの華麗なる校歌合唱に、未知なるセカイへ踏み出したことを感じました。
1部は、チェロ奏者の方と合唱。2部は合唱だけ。3部はオーケストラ演奏に
ソロで歌う方々を交えて、ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲ニ長調」‥年明けからこんなにも
クラシックのシャワーを浴びてしまってよいのかしら状態でした。
でも、吹奏楽の演奏会ともまったく雰囲気の異なる空間を体験できたことは貴重な
時間でした。(それにしても、いろんなことに打ち込んでる大学生が居るンだなあと
しみじみ思いました。)
10日(日曜日)
昨年末に予約し、1月1日に届いたタカラモノ(笑)。
やっと観ることができました。
2014年に行われた武道館ライヴのブルーレイ。限定版はブックレットとCD付。
私たちが行ったときとは別の公演日のものなので、アンコール曲などが
違っていて、それはそれで楽しめたし、なんといっても、あの武道館での
感動がいちいち蘇ってくる、すっごく楽しいディスクです。
私以外の人にはどーでもいいことだと思いますが(笑)、覚書。
1曲目 「夜を駆ける」 チョー盛り上がるこの曲を最初に持ってくるって!!
で、夜を駆ける、ですよ。今宵一緒にどこまでもいこーぜ、の気持ちが
伝わってきて泣ける選曲。
6曲目まではMCなし。息もつかせぬラインナップ。楽しすぎ。
「フェイクファー」は、ほんとうに名曲。
ライヴならではのアレンジがきいていた曲多数。
「トンガリ’95」のよさを再発見。
11日(月曜日)
年末にいただいた招待券で、こちらを観に行ってきました。
すっごい人だろうなあと思っていましたが、その予想通り、
本当にすっごい人でした。そして着物姿の方多し、というか
普段いったいどこに居るの?って感じの着物グループの人があそこにも
ここにも状態。
着物って、愛されてるんだねーと誰にでもなくひとり心のうちでつぶやいて
いました。
着物のコーディネイトは、わかりやすく尚且つ素晴らしく。
帯どめのコレクションは、目を見張る面白さかつ素晴らしさでした。
あの帯にこの帯どめを合わせて‥とか、あの半襟は、あのお着物に、とか。
それはそれは楽しいひとときだろうなあと、思いをはせてみたりなんかして。
そして、会場出口付近のモニターに映し出された高橋惠子さんに
私も一緒に見とれながら、体に身に着けるもの纏うものは、やはり人が着てこそ
だなあーとしみじみ思いました。(マネキンが着ているときより数倍よく見えました)
熱気に包まれた銀座からぶらぶら歩いて日本橋小舟町へ。
今年最初の水色の扉を開けて、佐々木ひとみさんの楽園を見てきました。
こちらも銀座の帯どめ同様、驚きと発見と美しさに満ちていました。
箱と袋までも、美しく。
もちろん、作品はもっと美しく。
えっと、ハニカムの、
私のは、Iシリーズかな。中にスワロフスキービーズが入っています。
他にも、蜂2匹とか、蜂とハチの巣のアンシンメトリータイプもありました。
今展の案内はがきには、こんな印象的な文章がありました。
人生って、楽園を作ることだよね。
わはは、と笑いながらひとみさんと交わした言葉は、
ほんとうは私たちの根っこのつぶやきでした。
歓びも愉しみも哀しみさえも、
ひとりひとりが美しい楽園を仕立てる糧なのかもしれません。
さあ、わたしもわたしの楽園を、今年もこつこつ作っていきましょう。
そのお店は、海までお散歩することができて、
そこへ行くまでに、小さな電車に揺られます。
お庭があるおうち、週の半分だけひらくお店。
かわいい看板娘ちゃんに出会えたら、
もうそれだけでラッキー。遊んでもらいましょう。
店主さんのブログ、再開日の前日にこんな記述がありました。
この画像を見たら、この本棚を見たら、もうそれだけで
わくわくですよね。
そうです。
私たちが大好きだった、梅丘にあったあのお店が再開したのです。
ことり文庫
※画像はすべて、ことり文庫さんのブログから(無断で)お借りしました。
ここから、江ノ電が走る、新しいHPへ行くことができます。
昨日おでかけした先で、最後に寄ったのは阿佐ヶ谷のジェラードアイスクリームの
お店でした。
友達3人と店内のテーブルで、ジェラードを楽しみつつ、たわいもないおしゃべり。
楽しいひととき。
最初に寄った場所で、アクセサリーを購入したふたりから、そのピアスも見せて
もらっている時に、私の前に座っていた、J子さんが、
「わたしね、ピアスにしたの遅かったの、40歳の誕生日記念にと思って‥」と
話し、
それにすぐさま私が、「え、そうなの、私は逆にけっこう若くて、20歳の誕生日記念
だったんだよ」と、返しました。
そしたら、そしたら、斜め前の席に座っていたY子さんの顔つきがちょっと変わり、
「え~、私がピアスにしたの、30歳の誕生日だったの」
それを聞いて、そこに居た4人が一斉に、すごーい、この偶然、と。
ひとりだけピアスをしていない(穴があいていない)Hさんは、
「じゃあ、わたし、50歳の誕生日記念に?」
もちろん、私は大きく頷きました。
ほとんど年の変わらない4人の中で、こんな珍しいことが起こっているんですから
ぜひぜひHさんには、数年後の誕生日を記念してピアスにしてもらいたいです♪
***
夕ご飯の時に、この偶然を家族に話したら、夫も娘もとても驚いてくれて‥
忘れてしまわないように、ブログにも書いておきました。
夏休み恒例、三重県への帰省旅行。
出発日の14日は、朝8時3分発の新幹線に乗って、名古屋11時過ぎ着、
そのまま地下鉄で、伏見へ行き、名古屋市美術館へ行くという予定を
立てました。(大雨の影響で1時間半くらい到着は遅れましたが)
旅行のはじめに名古屋市立美術館を入れたのは、娘の美術の宿題のため
だったのですが(美術館へ出かけて、好きな作品を見つけて、調べて、絵を
模写する‥)、思いのほか楽しむことができました。
今、開催中の『大エルミタージュ展』も、それなりによかったのですが、
(西欧絵画の400年を、ティツィアーノ、レンブラント、ドラクロワ、モネ、ルノワール、
ピカソなど巨匠の作品でたどることができる展覧会ですが、ショージキなところ
マチスの赤い部屋の絵以外には、それほどの魅力は感じませんでした。
おおまかな流れをみるよりは、ひとりの画家の生涯の作品をじっくりとみていくほうが
私は好きなのかもしれません‥)、なにげなく行ってみた常設展が、あとになって
じわじわっと思いだされてくるのです。
なかでも、メキシコ・ルネサンス:メキシコで活躍した女性作家 のところで
国内唯一のフリーダ・カーロの作品は、小さいながらもインパクトがある
ものでした。
「死の仮面を被った少女」
美術館が発行している館内誌によれば、流産してしまった我が子が
生きていればこのくらいの年齢になっているだろうか、と思いをはせて
作った作品だとか‥
今日もふとこの絵のことを思い出し、もっとフリーダ・カーロについて知りたくなり
DVDや本を借りてみようと思い立ったところでした。
すこし前に読んだポール・オースターの小説がとてもおもしろかったので、
これからはオースターの未読小説を順に読んでいこうと思っていた矢先に
今度はメキシコの女流画家に興味が移るなんて‥
思ってもみなかった展開ですが、これも名古屋市立美術館へ行ってみなければ
ありえなかった選択かもしれない、と思うと、毎日のちょっとした偶然や出会いで
興味の対象はいろんな方向へ行くのだなーとおもしろく感じています。
新学期が始まった今週の火曜日、相田みつをさんのご長男で、
相田みつを美術館の館長でもある、相田一人さんのお話を聴く機会がありました。
私にとっての、相田作品の印象というか、知っていたことといえば‥
母の実家の「川越のおじさんの家」のカレンダーが、相田みつを作品だったと
いうことです。
何年前からそうだったのかは思い出せませんが、そこに書かれた文字と言葉は
私の中では、「絵手紙」とイコールで結ばれているような感じがありました。
震災後ににわかに有名になった「うばい合えば~」の他にも、いくつか、どこかで
読んだことがある詩も、ありましたが、作品を知る努力をするほど興味の比重は高くなく、
そもそも相田さんが、書家であると同時に詩人なのだと、特に認識もしていなかった
ように思います。
講演の冒頭で、ご長男の一人さんがユーモアを交えながら、まずご自分の
自己紹介を始めたとき、あれ? と思いました。
一人さんと私の夫、1歳違いだ‥。
いきなり話し手の一人さんと、語られる相田みつをさんがぐっと身近に感じられ‥
その後の、みつをさんの生い立ちの話に、当時の日本の情勢が重なっていくのを
聴きながら、ほぼ同じ時代を、夫の父や私の父も生きてきたというのに、一度も
そのことに想いを馳せたことがない自分に気づかされました。
(相田みつをさんは大正13年生まれで、義父も父も昭和5年生まれですが‥)
自分の父となる前の父、学生だった父、その頃の家族の様子、通っていた
学校のこと、まわりの風景‥なにひとつ想像したこともありません。
一人氏の話が進んでいっても、私はそんなことを漠然と考えていました。
話の終盤、相田氏が会場に向かって質問をなげかけました。
「皆さんは、父のこの文字をどう思いますか?」
美術館へ来館された方の感想にも、文字についてのものが多いとのことで‥
中には、思いついた言葉を、さらさらっと、おもしろい字で書いている、と
思っている人もいる、と話してくださいました。
リンクした美術館のサイトにも写真が載っていますが、相田みつをさんは
1枚の作品を仕上げるために、それはそれはたくさんの練習を積み重ね、
「その詩」に合う「文字」を模索されたそうです。
その一日に書いた(練習した)半紙だけで、一人さんが子どもの頃、お風呂が
沸かせたというから驚きです。
ほんとうのオリジナリティというものは、そういう努力の末に生み出されるのだと
いうことを、半紙に半ば埋もれているような相田みつをさんが、教えてくれた
思いです。
もうひとつ、この日私が驚いたのは、書家を目指し、書家としてやっていこうと
決めたみつを氏は、どんなに貧しくても、他の仕事をいっさいしなかったということ‥
妻がいて、子どももいて‥日々のことで足らないおもいを家族にさせていても
毎日毎日、書の練習をして一日を送れる、その信念の強さを、私は自分には
ないものだと感じました。
食べていくために、父が考えたのは、足利市内のお菓子屋さんをまわって、
包装紙を作らせてくれないかと頼みこむことだった、と一人氏は教えてくれました。
今でも、ここはみつを氏製作のしおりと包装紙を使っているとのことです。
興味が持てないことを無理に知ろうとしたり、「学習」ばかりがいいとは
思いませんが、ふとしたことがきっかけで、今まで何も知らないでいた人のことが
わかるのは、とても清々しい気持ちです。と、同時に、知らないことの多い自分を
また知ることにもなりました。
今週の土曜日、11月12日。
こひつじ文庫さん主催の講座が開かれます。
場所は、西武池袋線の石神井公園駅からすぐの
石神井公園区民交流センターです。
「子どもへの読み聞かせ」 あなたは何才まで読んであげますか?
というタイトルがついていて‥講座といっても、えらい先生がいらしての
お話ではなくて、先輩ママ「こももさん」とベテラン図書館員さんとの
対談形式というか、インタビュー形式で、進んでいくようです。
え?
こももさん?
このブログを読んでくださっている方なら、「こももさん」のお名前に、
反応された方、多いでしょうー。
今現在、幼稚園や保育園に通っているお子様をお持ちの、読み聞かせまっただ中ママも、
やっとどうにか絵本に興味を持ち始めたお子様が居る、読み聞かせデビューしましたママも、
私のように、読み聞かせ時代を懐かしんでいるママたちも、ぜひぜひご一緒に
出かけませんか?
きっと楽しい講座になると思いますよ。
(だって、こひつじ文庫さん主催ですよ・笑)
*詳細はこひつじ文庫さんのブログにあります。
rの14回目の誕生日に、劇団四季のライオンキングを、二人で観に行きました。
曜日で日にちを選んだので、誕生日観劇になったのは偶然なのですが、でもやはり
嬉しい気持ちが二重になった感じです。
ライオンキング。
10年以上も日本で公演が行われているのですって。
最初はディズニーの映画でしたよね? 調べたら1994年6月全米公開となっていました。
それを観たのは、住んでいたときのニューヨークではなくって、その翌年遊びに行ったときの
ニューヨークの映画館でした。
そして、その後、ブロードウェイでのミュージカルの初演は、1997年11月。
2歳になる少し前のrを連れて、ニューヨークへ行ったのが1998年6月だったので、無理すれば
観れないこともなかったのですね。もう全然そのあたりのこと忘れていました。
ライオンキングの話や劇が、特別好きなわけではないのですが、何度か続けてNYへ
行っていた頃とちょうど自分の中で重なるのです‥。
だからなのかー
冒頭のシーン‥太鼓が鳴って、歌が始まり、動物が(動物を演じている人です、もちろん)
どんどん出てきて舞台に集まってくるところで、なんだかぐっとこみあげてくるものがあり、
涙がとまりませんでした。
行ったこともないサバンナが頭の中に現われたり、太鼓の音に、いろんな思いを乗せてみたり、
ブロードウェイでの舞台は、日本人が演じている目の前のものと、どう違っていたのだろうと
ふと考えたり。
前半1時間半、休憩20分、後半1時間半、って感じだったと思います。
とてもよくできていたなと思いました。
ミュージカルに全然詳しくないのに、生意気な言い方ですが、詳しくない人をちっとも飽きさせない
演出が満載だったし、舞台(演劇ってことでもありますが)に関わっている人って、演じる人も
裏方の人も、すべての人が、舞台のおもしろさに魅了されているのだろうなあと、
思わせてくれました。
もちろん音楽もよくって。太鼓の音で始まる歌や曲に私はすごくよわいです。
余談ですが、今朝まで、『ミムス』という本を読んでいたのです。
中世の話で、お城や道化師や王様が出てくるのですが‥ライオンキングが始まって少ししたら
何度もその話を思い出している自分に気が付きました。
王様とか、王様の弟とか、裏切りとか、復讐とか、そんなことが繋がっていたのだと思いますが。
ライオンキングにおいて、主役より存在感があったのが、王の弟のスカーだったし、
悪者のハイエナの演技は秀逸でした。
梅ヶ丘のことり文庫さんで、開かれました。
私は、おはなし会は、子どもと一緒のも入れて、今回が3度目で、
おはなし抜きの集いも、今回が3度目で‥なんかあんまり行ってるのも
どうなのかなー他の人が参加できなかったら悪いし‥と思いつつも
参加できる幸運(予定が重ならないとか)に、心から感謝しています。
その晩のおはなしは、全部で3つ。
最初のと、次のおはなしは、「おとなのための」にふさわしい内容
だなあと思いながら聴きました。
忠臣ヨハネス
パンドラ
3つの目のおはなしは、ずしっと重たくなった心を、笑いでほぐしてくれ、
これもまた、大人ならではの、ラインナップだなと感心しました。
まほうのかさ
※それぞれのお話の詳細は、ことり文庫さんの日誌と、すきまな時間で
紹介されていますので、そちらを読んでください。(2人のログを読んだあとでは
自分の言葉でうまく説明できなくて‥すいません)
ことり文庫の、過去2回の集いで行われた「絵本交換会」が、おはなし会で
復活? 新規採用? されたのは、とても嬉しいことでした。
輪になって(座っている席のまま)、歌あるいは曲に合わせて、隣から隣へ
あらかじめ、内緒で各自が選んでおいた絵本を、まわすだけなのですが‥
やってみると、やってみないときの想像の3倍くらい楽しいです。
29日に、琴子さんから、私のところへ来てくれたのが左の本で。
右は私が選んで、その日偶然お隣になったTさんへ。
過去2回の絵本のことも、忘れないように記しておくと‥
最初のときに、海さんから私へ、が左。私からmiyacoさんへ、が右。
2度目のときは、たしか、Sさんの奥さんが選んだ本が左。私からこうめさんへが右。
本を見るたびに、その時のことがぼんやり思い出されて、なんとも楽しい
気持ちに浸れるのです。
* * *
29日は、梅ヶ丘へ行くまえに、経堂駅へまず行きました。
経堂のすずらん通りにある、ハルカゼ舎さんへ行くためです。
今年の冬に、布とお茶を巡る旅で読んだことがきっかけで、
その日が(私は)2回目のお店訪問でした。
今回見つけたもの、ちょっと自慢の品なんですー
なんだと思いますか?
ハンドクリームじゃないですよ。(大きさはそれくらいですけど)
ちなみに、made in Italy と記されていて、
アーモンドの匂いがします、とお店の説明に書いてありました。
蓋を開けると、こんなふう。
なんと中には、糊が入っているのでした。
まんなかの穴にブラシをしまうと、ちゃんと蓋がしまります。
ブラシの柄が短いのがちょっと気になりますが(笑)、カンの雰囲気がとても
かわいかったので、開けてみる前から、かなり惹かれておりました。
糊は見た目よりも、やわらかく、ブラシの方は、見た目通りのザラザラな
つけ心地でした・笑。
このほかにも、ハルカゼ舎さんのオリジナルグッズ第一弾、
皮製の鉛筆キャップも買いました。
詳細は、ハルカゼ舎のNEWSページの8月15日のところに載っています。
今年の夏‥7月29日のときには朝練早起きの後遺症で、
「長いのかな」とすでに疲れて(?)いましたが、8月に入り、吹奏楽部の
コンクールが終わったころから、リラックス感が増し、楽しむことができた気が
しています。
サブマリン・ダイナーTシャツとともにやってきて、サブマリン・ダイナーTシャツと
ともに過ごした夏でした。
気にいって、買ってくださった皆様、ほんとうにどうもありがとうございます。