2月になりました。
すこし前からやっている展覧会と、昨日から始まったものと、来週の土曜日始まりのものと、楽しみが3つあります。全部行かれるかどうかはわからないけど、開催期間の短いものから順にあげると‥。
オランダ絵本作家展 2月1日(木)~2月20日(火)
@大丸ミュージアム・東京
世界の絵本がやってきた―
ブラティスラヴァ世界絵本原画展 1月20日(土)~3月11日(日)
@三鷹市美術ギャラリー
チェコ絵本とアニメーションの世界 2月10日(土)~4月8日(日)
@目黒区美術館
オランダの絵本作家といえば、ディック・ブルーナくらいしか知らなかったのですが。フラニーさんが教えてくれた『レナレナ』の原画もあるということがわかり‥必ず出かけようと思っています。
三鷹市美術ギャラリーは、この3つの会場の中で、一番家から遠いので、ちょっと考え中です。
2月12日に、トムズボックスの土井さんの司会による座談会「絵本のひみつ」という企画があり、荒井良二さんと酒井駒子さんがご出演だったのです。これに参加できたらよかったのに~ですが、知った時には、すでに募集を締め切っていました。あ~残念。
チェコ絵本とアニメーションは未知の分野です。開催期間が長いので、春休みになってからでも十分行かれます。
寒くても、外にでようよ、と自分の背中を押すつもりで。覚書も兼ねて。
それと‥今日は満月ですね。 きれいな月がもうすぐ出るでしょう。
穏やかで、暖かなクリスマスイヴでした。
東京方面へ来てくれたサンタクロースさんは、道に迷わず、時間通りに到着できたでことでしょう。うちにもちゃんと来てくれました。娘の希望した本が3冊、みどりいろのリボンで束ねられていました。
さてさて、23日は、ブログに書いた通り、ことり文庫さんへ行ってきました!
行く前からすでに舞い上がっていたせいか、ちゃんとした説明を書き忘れていて‥それに思い当たったのは小田急線の中でした。
ことり文庫 とは、ブログ「ただ、絵本を読む」をやってらしたこうめさんが、12月22日に梅ヶ丘にオープンした本屋さんのことです。HPにとんでいただき、かわいらしいドアが並んでいる左から3つめの「事務所」をノック(クリックとも言います)してもらうと、オープンまでの道のりを読むことができます。
私は縁あって、開店前の、まだ何にもないときのお店の中を見せてもらい、ここにメインの棚が来て、ここらへんが厨房になって‥と、こうめさんからお話を聞いていたのですが。
びっくりしました!! ほんとうです。
聞いていた通りの、思い描いていたのとほとんど変わることのない「本物」が、ちゃんと出来上がっていて、ガラス扉のこっち側からそっと見たら、こうめさんが、「本当の本屋さんの人」になっていて、ラッピングなんかしてるんです。
カメラもちゃんと持っていって、こんな感じですと載せようと思っていたんです。でも、結局撮った写真は、夕方、こうめさんにさようならをした後に、振り返ってみた薄い薄い三日月だけでした。写真を撮ることも忘れて、月が出るまで、2時間半も私がお店に居たということで、ことり文庫がどんなところか、きっとわかっていただけますよね‥。
私がゆっくりさせてもらっている間、何回か「波」がきて‥いろんなお客様がいらしていました。こうめさんとのおしゃべりは、とっても楽しくって。コーヒーと紅茶もいただいて、22日にお見えになったフラニーさんのおみやげのお菓子もいただいて。そして、こうめさんが接客中の時は、またはじからお店の棚を覗いていって。
なにかのコマーシャルみたいですが、「あったらいいなあ」と私が思っていた本が、本当にどの棚にもあるんですよ。たとえば、バーバラ・クーニーの絵本が、それこそほとんど‥。わあ~と何度もこみあげてきて、困りました。やばい感じでしたね、とっても(笑)。
夜になって、その日のことを色々思い返してみて、なんかしみじみ嬉しくなってきました。こうめさんや、ブログ友だちのみなさんと、繋がっている、と感じたこともそうですが、(私のおみやげのケーキを、今度は海五郎さんが、コーヒーのお供で召し上がってくれたそうなんです)ことり文庫は、ずっとずっとそこにあるんです。明日も、来月も、春になっても、おそらく10年後も。その事実が何より、すごく嬉しいということに気がつきました。
連休中に宇和島に行ったわけではないのです。駅の看板と月の下には、東京都現代美術館があるのです。
予てより、楽しみにしていた「大竹伸朗 全景」に、6日日曜日に行ってきました。「宇和島駅」という光る看板も、大竹伸朗氏の作品なのです。(※)
※作品解説(鑑賞ガイドより) 「宇和島駅」 1997年 42歳
大竹伸朗の住む宇和島の、古い駅舎が取り壊されるときに、
もらい受けたネオンサイン。東京都現代美術館の屋根から、
「全景展」のために赤い狼火(のろし)を上げます。
午後1時に、友人と待ち合わせした時には、展覧会を観た後に木場公園の方にも行ってみようなんて、軽い気持ちでいたのですが、すべてを観て外に出てきたら、もう月が出ていました。
11月の月も、なかなかいいものですね。
すこし前に、こうめさんのブログで知った『ながいよるのおつきさま』には、11月の月は Frosty Moon と書かれていました。11月といっても、ここらあたりはまだ冷え込んできていないので、肌で感じるのは、10月の Acorn Moon かなあと思います。
10がつは どんぐりの おつきさま
ちからづよく
きいろく
1ねんで いちばん
おおきな つき
11がつは しもばしらの おつきさま
こおりついた じめんと
はだかの きぎと
つめたい こがらしを
ひとりぼっちで だきしめて
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夫の実家が三重県四日市市にあるので、年2回は「帰って」いたのに、メリーゴーランドという子どもの本の専門店があることを、娘が生まれてからもずっと知らずにいました。
この夏の帰省目的(?)のひとつは、その「メリーゴーランド」へ行ってみること。8月11日の午後2時頃名古屋へ着き、その日のうちにまず1回、そして帰る前の16日の夕方にも行くことができました。
雑誌MOE2006年7月号で、入口や店内の様子は見ていたものの、ウインドウディスプレイにまず目を奪われました。長新太さんの本が、そこを飾っていたものですから。
7月には四日市文化会館で、「長新太・チョウシンタの世界」展を開催していたとのことです。それに伴うレクチャーの内容も、ゲストの顔ぶれも、凄いのひとことです。ひとつのお店の主催で(しかも東京から離れている場所で)、こんな【濃い】ことが行われていたなんて、それだけでも、店主のひげのおっさんこと増田さんが、ただものではないことと、30年の、お店の歴史を感じます。
9月のLECTUREも凄いですよ~ 9月24日日曜日。
谷川俊太郎さんと谷川賢作さんがお二人でお見えになります。(午後2時~午後4時半)そして、その後夕方6時からは小室等さんのLive。そこにも谷川親子はゲスト出演するようです。こんな豪華プログラムで、レクチャーとライブ両方を前売りで買えば、6,000円です。あ~、四日市に住もうかなあ。
10月22日には神沢利子さんが、11月19日にはいしいしんじさんが来ると、「メリーゴーランドしんぶん」に書いてありました。
話を絵本のことに戻します。
私、メリーゴーランドへ行けば 『ムニャムニャゆきのバス』買えるのでは、と期待していたのです。7月に長さんの特集をしていたし、ウインドウディスプレイだって、長さんの本のままだったから。
しかし、いくら探しても、やはりムニャムニャは見つかりませんでした。ちょっとがっかりしましたが、気落ちしている暇ももったいないほど、見たい、読みたい、開きたい絵本が店内には満載でした。
11日には、オリジナルのエコバッグを買って、絵本を2冊買いました。あんなに長さんモードで、お店に入ったのに、買ったのは、 『きんのことり』と『父さんのたこはせかいいち』 どっちも、あまんきみこ&荒井良二、です。『きんの~』は前から読んでみたいと思っていた本で、『父さんの~』は初めて見た絵本だったので、自分の中の法則に逆らえませんでした(笑)。
それでも、やっぱり気になる長さんの絵本があって‥。それをもう一度見るために、16日にも行きました。行ったお陰で、11日には気が着かなかった素敵なものを見ることもできました。
カウンターの後ろに絵がかけてあって、額に中に荒井良二さんとあべ弘士さんの絵が半々になっているんです。聞いてみたところ「今年の春にケニアに行った時、一緒に行ったお客さまが、後から作ってくれたんですよ」とのこと。ケニアって!? アフリカのケニアに行くそういうツアーがあったんだあ、と親子で感心して見ていたら‥。
「荒井さん、すっかり有名になりましたよね。でもうちにも年に1度は来てくれるんですよ。裏の駐車場へ続く出口、使われました?そこから外へ出たところの壁に、荒井さんが絵を描いてくれたんですよ」 とお店の方。
出てみてびっくり。こんなふうに↓なってました。
一部拡大は、こんな感じです。
いいもの見せてもらったなあと、清々しい気持ちでメリーゴーランドを後にしました。
あ。16日に買った絵本は『そよそよとかぜがふいている』長新太作と、 『NO IDEA』 です。後者の本は、安西水丸・和田誠・村上春樹好きにはたまりません。
7月最後の日曜日、「納涼大会お手伝い疲れ」から立ち直れないまま、それでも気持ちはいそいそと、東京駅へと向いました。この日は、とってもとっても楽しみにしていた 「荒井良二さんサイン会」@丸善丸の内本店 の日だったのです。運良く、まつかぜ日記のまつかぜさんが一緒に行ってくださることになり、お昼に待ち合わせしました。
まつかぜさんが来てくれて、とっても助かったのです。というのは、この日ほんとは私の娘も「行きたい」と言っていたのですが、K市のワークショップで「Tシャツを作ろう」というのと重なってしまい、家族協議の結果、夫とともにそっちへ参加することに決め‥。(夫は自分でもTシャツ作りに申し込み済みでした)でも、行かれない代わりに、サインをしているところがどうしても見たい、なんてお願いされちゃって‥。まつかぜさんがデジカメ役を引き受けてくれなければ、一人であたふたしていたところでした。
さてさて、本題のサイン会ですが。
丸善さんに7月の始め頃問い合わせた時に、予約可能ということを聞き、1冊分(サイン会整理券1枚分)をすでに頼んであったのです。なので、気持ち的には余裕があり、開始時間の20分くらい前から、整理券と絵本を抱えて列に並んで待っていました。
どんな方がサイン会に来ているのかな、どんな人たちが荒井良二ファンなのかな?そんなことを思いながら、なにげにあたりを見回したりして‥。
この日、私は最初から3番目だったのですが、列の先頭の方も、次の方も、男の人ひとりで来ている方でした(ちょっと意外‥かな)。私の後は、カップルで、お二人とも大ファンという感じでしたね。サイン対象本の『ルフランルフラン』と『ルフランルフラン2』以外の本も数冊抱えていました(荒井さんのご好意で、対象本でなくとも、その日丸善で荒井さんの本を買えばサインしてくださることに、急遽決ったそうです)。
開始時間の午後2時を15分くらい過ぎた頃、突然、という感じで荒井さんが登場しました。お店の方に促されてご挨拶。ぱらぱら、パチパチと拍手。
徹夜だったんだよね、と言いながら荒井さんご着席。
なんだか「お疲れモード」が漂っていたのはそのせいだったんだあ、と私は思いながら、最初の人が係りの方に本を渡すのを見てました。
荒井さんがマジックペンをとり、一番目の男性の宛名書きを確かめながら、さらさらと描き始めたのは、おうちからのぼるおひさまの絵でした。その速さと、会話の調子からは、さっきの「お疲れモード」は跡形もなく消えていました。お仕事モードのスイッチが入った音が聞こえてくるようでした。カチリ。
そうこうしているうちに私の番。
「あ、それは娘の名前なんですが‥来月誕生日なので、記念にこの絵本をプレゼントしようと思って。ほんとは今日も来たがっていたんですけど、これなくって。それで、写真撮らせてもらってもいいですか?」
ここまでいっきにしゃべる私。
「写真?かまわないよ。誕生日なの?何歳?」と荒井良二さん。
「10歳です」
「10歳か‥。いいねえ。かわいいでしょう?」
「え?は、はい。かわいいですね、すごく」
「すごくかわいいの?(自分で言うなよ~ってニュアンス有)
いいねえ。この名前もいい名前だね」
「あ、ありがとうございます」
この後に何を話そうかと、頭の中は高速回転。この日のためにあれこれ考えていたこともあったはずなのに、口から出たのは‥。
「あ、先週トムズボックスに行ったんです」
「え?トムズボックス?」
「ポロンちゃんの箱がひとつ残っていて、それ買ったんですけど‥」
「ポロンちゃんってなんだっけ?」
「後ろにカセットテープがついていて‥前にお人形が入っていて‥」
「ああ、ああ、あれね。あれは貴重だよ、3000個しか作ってないから。あれまだトムズボックスにあったんだ」
「最後のひとつだって、お店の方は言ってました」
ここですべてのサインが終わったので、すかさず「あの、一緒に写真撮ってもらっていいですか?」
前に並んでいた男性が、隣の椅子に座って写真を撮ってもらっていたので、私もおねだりしてみたところ、快諾。ここでも、まつかぜさんに活躍していただきました。
合計何分間くらいの出来事だったのでしょうね。
話はじめる前よりも、話おわったときのほうが、どきどきしていました。デジ担当のまつかぜさんは、しばらくの間指先が冷たいままだと、おっしゃっていました。わあわあ二人でしゃべりながら、なんとなくその場にはいられない気がして、丸善を後にしたのでした。(まつかぜさん、ほんとにありがとうございました)
これが記念のサインです。
『ルフランルフラン』の方にしてもらったので、ちょっと見にくいかなと思いましたが、これはこれでとっても素敵ですよね~。
娘はとってもとっても喜んでくれました。自分の名前が書いてあるし、ルフランの冠にイニシャルも入っているし‥。
Love peace
この2つの言葉がすべてを語っています。のびやかさも、すこやかさも、素直さも、この2つがあればこそです。
そして、再びこのフレーズ。
「荒井良二さんと、同じ頃に生きていて、【ほぼ】同世代で、よかったなあと思うこの頃です。」
7月も終わりに近づいているというのに、すっきりしない天気が続いています。そんな中、昨日の日曜日は、とってもとっても久しぶりに吉祥寺へ行ってきました。
一番の目的はトムズボックスへ行くこと。二番目は井の頭動物園(正式名称は井の頭自然文化園)で、ゾウを見ること。急遽加わった三番目は、コットンフィールドというお店に寄ることです。
絵本専門店として名高いトムズボックスへは、前々から行ってみたいと思っていました。月毎に、店内で展覧会を行っていることを知り、今月末までは荒井良二さんなので、えい、と気合を入れて詣でたわけなんです。
荒井良二の小さな展覧会
『世界と世界のあいだの国の‥‥ロバちゃん』
ポストカードくらいの大きさの、木のフレームに入ったロバちゃんが、20点くらいはあったでしょうか。 『ルフランルフラン2』の流れを感じるコラージュ作品でした。
決して広いとは言えない店内には、ぞくぞくとお客さんが入ってきて‥正直言って、ロバちゃんの絵、きちんと鑑賞できたようなできないような。平積みされた、荒井良二絵本の多さにも圧倒され、なんだかトムズボックスという空間に、すっぽりと飲み込まれてしまったようでした。
そんな私の気分を察することもなく、一緒に行った夫と娘は、それぞれ自分たちのペースで自分たちの好きなものを、手にしていました。
娘が選んだのは、ピンバッチ 荒井良二作「おうさま」。これは簡単に予想することができました。
驚いたのは、夫がしっかり手に持っている箱‥カウンターに居た素敵な女性に、なにやら質問していました。「箱の中身は、空気公団の曲のカセットテープなんです。荒井さんと空気公団とのコラボ作品ですね。うちに入ってきた分では、それが最後のひとつです」
最後のひとつと聞いては、それを置いて帰るわけにはいきません‥よね?
「お人形」の後ろに、カセットテープが内蔵されているようです。
A面:ポロンちゃん B面:気持ち
横はこんな感じです。
で、反対側の横は、こんなふうです。
自分のために、絵本を1冊とポストカードを数枚買いました。ポロンちゃん劇場+ピンバッチ+絵本+カードで「ちょっとした買い物」になったので、トムズボックスのスタンプカードを作ってもらいました。すごく嬉しい。だってそのカード「無期限」なんですよ。全部スタンプが押されたら「トムズボックスオリジナル記念品」が貰えるそうです。
こんにちは。『ルフランルフラン2 本のあいだの国へ』 もうお読みになりましたか?
先日の私のエントリーを、プチグラパブリッシングの玉木さんという方が読んでくださり、コメント残してくれました。たまたま検索にひっかかったのかな?訪れてくれた経緯はわかりませんが、なんかとっても嬉しかったです。
そして、明日の紀伊国屋書店でのサイン会のお知らせとともに、来月、丸善丸の内本店で行われる原画展のことも教えてくださいました。(詳細は下記の通りです)
私は、渋谷パルコパート1で、すでに原画を見ましたが、それはそれは素晴らしくよかったです。手元にある『ルフランルフラン2』を開くたびに、原画1枚1枚のことをはっきり思い出すことができ、また、本のページに戻っても、そちらも色褪せて見えるようなことは(当然)なく、原画と印刷されたページとの相乗効果で、さらに絵本が素敵に見えます。
●「ルフランルフラン2」原画展開催
開催期間 7/17(月)~7/30(日)
開催場所 3階中央エレベ-タ-前
サイン会は7月30日(日)14:00~3階児童書売り場特設会場にて
要整理券
参加方法:「ルフランルフラン」「ルフランルフラン2」を当店でいずれかをお買い上げのお客様先着50名様に3階レジカウンターにて整理券をお渡ししております。
‥‥だそうです。 以上、ただ単に、原画が素敵なので、見たいと思っていて見逃してしまった方への、お知らせでした。
美術館に行くのは、とても好きです。でも、今回は美術館へ行くというよりも、もっと軽やかな気持ち‥知らない街の公園へでも出かけていくような気持ちでした。
門構え、入り口にかけられている簾、瓶の中の睡蓮と奥から時折出て来る小さな金魚、赤い曼珠沙華‥。中に入る前から魅了されました。まつかぜさんの記事で読んで知っていたものの、広い三和土に、脱いだ履物が整然と並び、大谷石でできた上がり口の床と、それから続く磨きこまれた懐かしい木の床、階段。「よろしかったら、お二階からどうぞ」と言われたので、階段をのぼっていくと、藍に、大胆な花模様が染め抜かれた大きな布が額に。近付いて説明を読むと、「ふろしき」だということがわかりました。なんて大きくて、なんていい色なんでしょう。
二回の奥の部屋は常設でしょうか。李朝の白磁がありました。(焼き物好きの夫は、この部屋が一番よかったと、帰る前にもう一度見にいっていました)
廊下に飾られている、何枚かの着物。絣だけの部屋。模様を描いた下絵。見て行くうちに、まつかぜさんが書いていた紅型着物への期待が自分の中で高まっていくのがわかりました。
一番奥の大展示室に入ると、ぐるりの壁に何点くらいの着物があったでしょうか‥。20着よりは多く、30着よりは少なかったかな。どれも見事な色合いで、近寄って見たり、遠く離れて全体を見渡してはまた至近距離でじっくり見たり、を繰り返しました。
沖縄へ行ったことがないので、風も空気の匂いも知りません。琉球織物の種類も、歴史も、作る過程も、何一つの知識もありません。ただ、見ていてすごくいいなあと思いました。色、柄、手触り。(もちろん触ってみることはできませんが、きっとしゃりっとしていて涼やかな布地だろうというのがわかります)うまく言えないけど、私は「布」というものが好きなんだ、ということを再確認しました。廊下に飾られていた、額におさめられた布の一部。それさえも、すごくいとおしいような気持ちで眺めました。5枚あった布の額の下に、いい具合に色が抜けた、赤い漆器が置かれているのもよ
かったです。
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