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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

イメージの森

2006-07-27 15:11:54 | 好きなもの・音楽や本

 先日、ちひろ美術館で『ムニャムニャゆきのバス』に出会い、買って帰ることができなかったので、図書館のHPで探しました。その結果その絵本は、ほるぷ出版から出ている「イメージの森」シリーズの中の1冊だということがわかり、そういえば、美術館で手にしたときも、そのことを頭の隅に留めておこうと思ったはずだったのに、すっかり忘れていたことに気が着きました。
 
 イメージの森‥?

 どこかでその文字の並びを見たことがあるような、とさらに検索していくと‥ああ、あの本も、え?この本も、と好きな絵本や、気になっている作家さんの名前が出てきて、さらに手元にある同シリーズの奥付を見ると、編集のところにはトムズボックスの文字が‥。私の中では、この結びつきというか繋がりは、かなり、びっくり&感心度の高いできことでした。

 表紙カバーの、折り返し部分のコンセプトを読むと‥。

絵本はもう子どもだけのもではなく、大人の感性をも刺激する不可思議な魅力をもっている、とあり、新しい絵本ワールドにチャレンジする本シリーズは、子どもにも大人にも開かれた、多彩なイメージの森への入口です、と締めくくられています。 

 まさに私は、「この森」の中へ足を踏み入れていたのですね。自分でも知らないうちに。

 
 私が調べた限りではシリーズは15冊 (出版された順に、下記の通りです。)
『ユックリとジョジョニ』のように重版されている作品もありますが、もう図書館でしか見ることができない絵本が多いようです。『サルビルサ』は1996年に架空社から再刊されています。

 サルビルサ       スズキコージ 作
 すごい島         吉田カツ 作
 ユックリとジョジョニ  荒井良二 作
 海の夏          伊藤秀男 作
 ハのハの小天狗    飯野和好 作
 大きい川 小さい川  片山健 作
          ロバート・ルイス・スティーブンソン 原詩
 いとしのロベルタ    佐々木マキ 作
 ムニャムニャゆきのバス  長新太 作
 白いサーカス      宇野亜喜良 作
 ヘンなえほん      井上洋介 作
 ダーナ           たむらしげる 作
 犬のルーカス      山本容子 作
 リンゴ           司修 作
 ねこのしじみ       和田誠 作

 『サルビルサ』から『ヘンなえほん』まではすべて1991年の出版です。15年前の絵本界事情がどんなものだったか知りませんが、素敵で、チャレンジャーな(?)ラインナップですよね。(7冊目にある『旅』は、あの『宝島』を書いたスティーブンソンの詩に、和田誠さんが絵を描いています。)

 私は『犬のルーカス』を持っているのですが、それを書店で見つけた時、こういう絵本もあるんだあ(こういうのも「絵本」なんだ)と、しみじみ思ったことを、よーく覚えています。(過去記事はこちらから
 



 

コメント (6)
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