今年の夏は、夫の実家がある三重県へ帰省しないことに
なって、家で、(今日からですが)ゆっくり過ごしています。
考えてみたら、娘が生まれてから、お正月と夏休みには欠かさず
帰省していて、3年くらい前からお正月休みに帰ることは日程的に
難しくなったのでやめましたが、それでも、夏は長い時で1週間くらい、
短くなった去年でも3泊はしていました。
実家に居るお義母さんだけでなく、義妹も、私たちが帰らないことを
とても寂しく思っていてくれて、なんだか申し訳ないような気持ちです。
ま、娘の生活というか、部活動主体で家庭内行事は決まっていくので
来年の夏、引退するまで、いや、来年は引退+受験勉強もあるので
来年こそ、帰省旅行は難しいかもしれません。
帰省のともに、本を携えていましたが、今年は旅行なしでも、なんとなく
本、買いました。
前々から読んでみたいと思いながらも、未読でした。
春樹氏がフィッツジェラルドのファンで、この小説に多くの想いを
抱えていることは、ずっとずっと前から知っていたし、60歳になったら
自ら訳すことを目標にしている、ということも知っていました。
数年前についに出版された時も、さあ、という気持ちになってはいたの
ですが、でも、そのままになっていたのは、おそらくまだ自分が20代の
頃に読んだ時(他の方の翻訳で)、まるでそのおもしろさがわからなかったと
いう苦い気持ちが残っていたからだと思います。
が、しかし。
今回読んだこのギャツビーは、とても面白く読めて、何事にも頃合いというか
時期があるのだなーと痛感しました。(訳者の違いによるものも大きかった
かもしれませんが)
最後まで読み終わったのに、また気になる場面を読み返してみたくなるし、
そうやって飛ばし飛ばしに章を読んでいると、また最初から読みたくなるのです。
こうなってくると、すこし前にやっていた映画を見逃したことが悔やまれますし、
フィッツジェラルドの他の作品も読み返したくなってきます。
とりあえず家にある短編集から読んでみようかな、と思っていたのに、
なんとなく中古のこの本もさっき買ってしまいました。
ブラッド・ピット主演の映画も面白かったので。
余談ですが。
先日の映画…ディカプリオ演じるギャツビーは どうだったのでしょうね。
予告編を観た時は、かなり挑戦的な場面で、押し出しが強くて、へえー
こんな感じの人だったっけ、と思っていましたが。
原作をあらためて読み終わった今は、かなり前の映画…ロバート・レッドフォードの、
ギャツビーの方が、彼の繊細なところが出ているのでは、と思ったりしています。