なんか少し前から、この絵本のこの表紙がすごーくよく思えてきて。
たとえるなら、今までなんてことないクラスメートの一人だったのに、
気がつくと、教室の中で、その男子の姿を目で追っている自分に気がつく、
みたいな・笑。
というわけで、今年の娘rの誕生日には、この絵本を贈りました。
もちろん、街の本屋で買っても、大手ネットショップから送ってもらっても、
同じ中身の同じ絵本であることに変わりがないといえば、ないのですが、
でもでも、20歳の誕生日まで(なかば強引に)贈り続けると決めた絵本は、
ことり文庫さんで選ぶか、相談してことり文庫さんから送ってもらうかじゃなきゃ
だめという、私の中のオキテがありまして。
極楽寺の、新しくて、白くて、かわいい‥でも驚くほど、梅丘と同じで
懐かしくてたまらなくなった、ことり文庫で、暑い暑い夏の日に、選んできました。
どうしてこの絵本が気になりだしたかの大元も、ことりさんのHPがリニューアル
されて、そこでこの表紙を見かけたからに違いなく‥。
ほんとうに、忙しい高校生の毎日。たまには気を抜くことも必要だよ、と
いうメッセージを送りたかったのだと思います。
数年後か、数十年後に、自分の絵本棚の中で、この絵本を見つけたら、
あの時歩いた鎌倉の街や、3人で乗った江ノ電のことまで、きっと鮮明に
思い出すのだろうなあと、思っています。
2013年、17歳になった年の8月の匂いや、暑さや、笑い声や、そういうもろもろが
ページを開いただけで戻ってくるって、絵本っていいなあと思います。