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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

つながるじかん2

2015-04-21 18:17:40 | 好きなもの・美術館や展覧会

翌日の日曜日は、丸の内丸善で行われた、ささめやゆきさんの
新作絵本原画展示と、トーク&サイン会に、娘と出かけていきました。


こちらがその新作。


ものがたりはなく、椅子や椅子のある風景、椅子とともに居る人が
短い詩のような文とともに、描かれています。

原画は一枚づつ額におさめられ、タイトルがつけられていました。
私が一番好きだったのはこの絵。



この世〈夜〉の始まり

人はみな、自分の座るべき椅子があってこの世に生まれてくると
いうことでしょうか。
コンサートが始まる前のわくわく感とあいまって、とても好きだなと
思いました。

ささめやゆきさんの絵や絵本は好きで、読んだり買ったりしてきましたが、
原画をみるのも、ご本人にお会いするのもその日が初めて。
おれ、ここに居ていいのかなあと申し訳なさそうに、自信なさそうに
お話する様子にとても好感を持ちました。

「絵は、自分が思って描けるものじゃない。自分はただ手を動かし続けるだけ。
そのうちになんか線が紙の上に現れ出して、それに気が付いて
自分はその線をなぞっているだけだから。」

「この絵は何を表していますか?とよく訊かれるけれど、そんなこと自分にも
わからない。
絵は、絵を見た人が、何かを感じるものだから。」


こんなささめやさんの言葉に、昨日の「白い時間」ここまで続いていた!と思い、
ゆったりと満ちてくるものをこの日曜日も感じたのでした。

コメント
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