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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

がちょうのペチューニア

2019-01-19 17:22:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は今年最初の読み聞かせの当番日。
ひとりで5年生のクラスへ行きました。「届ける絵本」はこちら




14分くらいかかる長いお話で、このたび初めて小学校の教室で
読みました。

ロジャー・デュボワザン作で、松岡享子さんの訳‥安定の面白さが
ありますよね。
見開き交互に、カラー印刷のページと、色なしのページが表れて
くるのも、私は嫌いじゃないです。


さて、お話は、がちょうのペチューニアが、本を見つけたことから
始まります。
慎重に匂いをかいで、それが「ほん」というものだと気が付き、さらに
パンプキンさんが、ビルに言ってた、こんな言葉も思いだします。

『ほんを もち、これに したしむ ものは、かしこくなる』

「じゃ、つまり あたしが この ほんを もっていって だいじにしたら、
あたしだって かしこくなるって わけね。そうすれば、もう だれも
あたしのこと、おばかさんだ なんて いわなくなるわ」


本と一緒に眠り、本と一緒に泳ぐペチューニア。
思いこみとは恐ろしいもので、いえ、思いこむ力の強さとはすごいもので(笑)、
ペチューニアは、容姿さえ変わっていきます。

じぶんは とても かしこいんだと おもいこみ、たいへん とくいに
なりました。 あんまり とくいに なったので、くびが、

どんどん どんどん どんどん のびました。

そうなると不思議なもので、周りの動物たちも、ペチューニアはそれほど
おばかさんではないのかもしれないと思い始めます。

「なにしろ ほんを もっているし、それに、とても かしこそうに みえるもの」


ふふふ。こういうことって、案外じぶんたちの周りにもありますよね。
見た目だけで判断してしまうとか??




このあと、ペチューニアのにわか知恵?で周りの動物たちは被害を被り、
やがてペチューニア自身もひどい目にあってしまうのですが、最後には、本は、実は
中味が大切だということに(やっと)気が付き、ハッピーエンドです。

なかみを あたまや こころに いれなくちゃ。

これに気が付くなんて、ペチューニアは本当はおばかさんではないなあと
思いました。




5年生はペチューニアのおばかっぷりにくすくす笑ったりしながら、
なかなか楽しんでくれたみたいです。

そして最後に、幼い子の詩集パタポン2 より、辻征夫さんの「かぜのひきかた」
という詩を読んで終わりにしました。


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