この本で泣くことはないでしょ、と思っていたのに、最後の最後で、
涙がつっーと出てしまいました。
『群青の空に薄荷の匂いー焼き菓子の後に』
石井睦美 作
『卵と小麦粉とそれからマドレーヌ』の3年後を描いた、文庫書き下ろしです。
前作では中学1年だった菜穂と、親友の亜矢が、高校1年生になっていて、
今度は、亜矢が主人公。
亜矢は、本がとっても好きで、散歩も好きで、数学が苦手で、英語部に入っていて‥
お父さんとお母さんは離婚していて、お母さんはとても丁寧に掃除をする人で‥
だから今度はどこも、うちのrと似ているところはありません・笑。
16歳の亜矢は、すごくあたりまえだけど、12歳だった亜矢や13歳だった
亜矢や、もっとむかしの幼児だった亜矢の積み重ねでできているわけで、
ある日突然16歳になったわけではないことが、よーくわかるなあという感想を持ちました。
(へんな言い方ですけど)
お話の後半で、亜矢は、小学校のときに転校していった男の子と再会し、
初デートを経験するのですが、そのときの気持ちの揺れや葛藤が、なんとも
淡くせつなく懐かしく‥こんなんだったっけ?と憧れて(?)しまいます。
そして、そのへんの恋心だけの話だったら、たぶん涙は
つっーと流れなかったと思うのですが、亜矢の、母への気持ちの変化というか、
やさしさが、どっちの気持ち(16歳の亜矢と40代の母親の)もわかるようになった分、
染みてしまった感じです。
いまどきのリアルな高校生とは別物の、おはなしの中だけの爽やかさ
なのかもしれませんが、でもいいじゃん、基本形はみんなだいたい同じだよ、と
遠い昔のことを思い出して、遠い昔高校生だった私は思うのでした。
※明日から18日まで三重県に行ってきます。
このブログはお休みしますが、こちらの方は、携帯電話から投稿できるため
更新しようかなあと思っています。よかったら見てみてください♪
涙がつっーと出てしまいました。
『群青の空に薄荷の匂いー焼き菓子の後に』
石井睦美 作
『卵と小麦粉とそれからマドレーヌ』の3年後を描いた、文庫書き下ろしです。
前作では中学1年だった菜穂と、親友の亜矢が、高校1年生になっていて、
今度は、亜矢が主人公。
亜矢は、本がとっても好きで、散歩も好きで、数学が苦手で、英語部に入っていて‥
お父さんとお母さんは離婚していて、お母さんはとても丁寧に掃除をする人で‥
だから今度はどこも、うちのrと似ているところはありません・笑。
16歳の亜矢は、すごくあたりまえだけど、12歳だった亜矢や13歳だった
亜矢や、もっとむかしの幼児だった亜矢の積み重ねでできているわけで、
ある日突然16歳になったわけではないことが、よーくわかるなあという感想を持ちました。
(へんな言い方ですけど)
お話の後半で、亜矢は、小学校のときに転校していった男の子と再会し、
初デートを経験するのですが、そのときの気持ちの揺れや葛藤が、なんとも
淡くせつなく懐かしく‥こんなんだったっけ?と憧れて(?)しまいます。
そして、そのへんの恋心だけの話だったら、たぶん涙は
つっーと流れなかったと思うのですが、亜矢の、母への気持ちの変化というか、
やさしさが、どっちの気持ち(16歳の亜矢と40代の母親の)もわかるようになった分、
染みてしまった感じです。
いまどきのリアルな高校生とは別物の、おはなしの中だけの爽やかさ
なのかもしれませんが、でもいいじゃん、基本形はみんなだいたい同じだよ、と
遠い昔のことを思い出して、遠い昔高校生だった私は思うのでした。
※明日から18日まで三重県に行ってきます。
このブログはお休みしますが、こちらの方は、携帯電話から投稿できるため
更新しようかなあと思っています。よかったら見てみてください♪
こちらの本も、タイトルも表紙も、
なんだかちょっといいですね!
図書館に蔵書がなかったので、
リクエストしてみたいと思います。
すごく澄んでて、爽やかな気持ちに
きっと、なれるので。
郵便の封筒、受け取りました。
お手紙って、やっぱりもらえると嬉しいです。
ありがとうございました。
店長さまにも、宜しくお伝え下さい。
この表紙、なんかいいですよね?
「卵と小麦粉~」の方のハードカバーは長新太さんの絵だったので、
文庫になって、だいぶイメージ変わったなあと思いました。
中1だった菜穂と亜矢の3年後‥高校1年になったふたりは
なんだか眩しくて、つい目の前に居る本物の中1の
3年後と重ねてしまいます・笑。
中学生、高校生が主人公の短編を、ほかにもいくつか
読んだのですが、どの話にも、あたりまえのことのように
いじめのことが描かれていて、「定番」?みたいに
なってしまうほど、いじめは普通のことなのかなと
今更ながらに思い、気持ちが重くなりました。