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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

グリーンブック@MOVIX川口

2019-03-05 17:20:43 | 好きなもの・映画やDVD

このチラシができたときには「大本命」でしたが、
見事、「作品賞」含む三冠に輝きましたねー。



グリーンブック

公開されるのを待ちのぞんでいたので、早速3日の日曜日に
夫と一緒に観に行ってきました。


ほんと前評判通りの、(J-waveの土曜日朝の番組内で、たすくさんが
毎週お薦めの映画を紹介するコーナーがあるのですが、そこでも
『全員が観た方がいいです』ときっぱりおっしゃっていました笑)
観てよかったなあと、ココロから思う映画でした。


タイトルの「グリーンブック」とは、有色人種がアメリカの南部を
旅するときのガイドブックのことで、映画の中でも、もしも黒人が
旅行することなんかがあればね、と平気で言っていたように、時は
1962年、まだまだ根強い差別が横行していた頃の話です。

主役は、チラシの中の左側のドライヴァー、トニー。
運転だけではなく、マネージメントと用心棒も兼ねています。
どなたかおわかりになりますか?
あの、リングスのアラゴルンさまなんですよーーーー!
ここまで太って、ここまで品のないセリフを言うなんて、演技とはいえ、
大変だっただろうなあと思いました(笑)。

後ろに乗ってる高貴な印象が漂いまくりなのが、ドクター・シャーリー。
(演じているのは『ムーンライト』に出ていたマハーシャラ・アリ。
こちらは逆に、痩せて研ぎ澄まされた感じになっていますねえ)
天才ピアニストにして、いくつもの博士号も持ち(なのでドクター
呼ばれています)、なんと、あのカーネーギーホールの上に住んでいます。

演奏旅行で南部に出かけるドクター・シャーリーに、その腕っぷしの強さを
見込まれて雇われたのがトニー。
生まれも育ちも、文化的背景もなにもかも違う二人のロード・ムービーに
して、実話です。


よかった場面、よかったセリフ、いくつもありましたが。
シャーリーの演奏シーンはどれも素晴らしく、なかでも、最初のトリオでの
演奏シーンではぐっときました。その曲をもう一度聴くためにもう一度
観に行きたいくらいです。

ココロにずっと留まっているセリフはこちら。
すぐに暴力をふるってしまうトニーに対して、シャーリーが言うのですが。


威厳を保ったときにだけ勝てる、
いちばん大切なのは、品位を保つことだ、と訳されていたように思います。

You only win when you maintain your dignity.




日々の中で納得のいかない場面、思わず腹をたててしまうような言動を
前にしたとき、ドクター・シャーリーのこの言葉と彼の振る舞いを思い起こし、
しゃんと背筋を伸ばし、正しく美しい言葉で対処したいなあと思いました。

『グリーンブック』、ぜひぜひ。



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