音楽の喜び フルートとともに

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デュエットの練習

2008-07-16 00:00:43 | 音楽

連日暑いです。蜂の巣が物干しの屋根にできてました。15cm位に成長するまで気がつかなかった。あしなが蜂が出入りしています。我が家の裏は、10年くらい前まで、藪でした。高さ30mほどの大きな榎木が生え、山百合やシャガが咲き、湧き水がちょろちょろと流れ、サワガニがいました。マムシと鉢合わせしたこともあります。朝早く起きると、イカルの群れがいて、朝夕、瑠璃色のかわせみが近くの川からねぐらまでこのやぶを通って行き来するのが、みられました。
その頃、人の頭ほどの大きな蜂の巣が出来て、市役所から防護服の人が来て駆除されていきました。
今では、ミニ開発で住宅が建っています。藪がなくなって、マムシや鳥や、カニはいなくなったけれど、蜂だけは毎年やってきます。が、怖くて洗濯ができなくなるので、駆除してしまいます。この異常な暑さは都市から、こういう小さな藪や暗がりを取り除いていったことと無関係ではないと思います。

今日は小さなFLUTE DUOを生徒さんたちにレッスンしました。

MozartのCosi fan tutte,Terzettino  とだけ楽譜はあります。

原曲はSoava sia il vento 彼の甘い吐息も というフィオリディリージ(ソプラノ)とドラッベッラ(メゾソプラノ)ドン・アルフォンソ(バス)の三重奏
第一幕の2場に歌われます。

コジ ファン テュッテは「女はみんなこうしたもの」と言う邦題の、モーツアルトの歌劇です。
ドラベッラとフィオリディリージの姉妹と、その婚約者フェルランドとグリエルモと言う仕官の4人の恋の話で、哲学者のドン・アルフォンソが「女の心はみんなこうしたもの」心変わりするのが当たり前。というと、フェルランドとグリエルモは自分たちの婚約者だけは違う。と言い張ります。
それでは、と3人はお互いの主張を証明するために賭けをします。
フェルランドとグリエルモは戦場に行ったとみせかけ、外国人に扮し、姉妹に求婚します。
断っていると、毒を飲んで倒れ、またいんちきの医術で助かると言うお芝居をします。
女中のデスピーナの勧めもあり、二人はついにつき合う決心をします。それぞれ反対の婚約者を選んでしまいましたが、熱烈な求婚にはじめにドラベッラが陥落し、フィオリディリージも陥落し結婚証書にサインします。そこへ、二人が帰還したと知らせが入り、変装をといた二人に、結婚証書をつきつけられ、姉妹は謝り、和解します。

ドタバタ喜劇の内容はともかく、この曲はゆったりしたAndanteでしっとりと美しい曲です。
フルートでやる場合1stと2ndはほとんど同じ形で動くので、ハーモニーが命。音程に気をつけて、
二人で一人のように演奏します。一転掛け合いのところでは、旋律をとったパートの人が、しっかり歌いましょう。ただし音抜けの後半では次の人に渡すように演奏することを忘れずに。

DUOをするときに難しいのは、相手の音を聴く事。その時聴いて合わすことが大切ですが、あわせようとするあまり自分を無くしてしまうと、音が死んでしまいます。自分を保ったままで、相手を生かす演奏をする。そこが一番大変だと思います。特に2ndは腕が要ります。
いい演奏は、どちらのパートも生き生きとしながら、二人で一つに聞こえる演奏だと思います。

二人の演奏がどんな風に仕上がるかとっても楽しみです。