音楽の喜び フルートとともに

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夏の名残の薔薇

2008-12-14 22:34:20 | 名曲
この美しいバラはどうでしょう?春のバラも美しいけれど、冬の寒さでキュッと引き締まったバラは、完璧といいたくなるほど、調和がとれて美しいです。

「夏の名残のバラ」ってこんな感じかも。
アイルランド民謡「庭の千草」として、日本では有名な曲ですが、アイルランドの国民的詩人トーマス・ムーアの詩にスティーブンソンが曲をつけたものです。
庭の千草は白菊を歌ったものですが、もともとはバラを歌ったものです。いろいろな作曲家に愛された曲で、ヴァイオリンはエルンスト、ピアノはメンデルスゾーン、フルートはケーラーの変奏曲があります。

「夏の名残のバラ」

'Tis the last rose of summer,          それは夏の名残のバラ
Left blooming alone,                一輪だけ咲き残る
All her lovely companions           美しき仲間たちはすでに
Are faded and gone.               色褪せ散っていった
No flow'r of her kindred             ともに咲く花もなく
No rosebud isnigh                小さな蕾すらない
Toreflect back her blushes,           ため息を分かち合う

I'll not leave tree, thou lone one,    あなたをけして独りにはしない
To oine on the stern,            茎の上で枯れ行くがために
Since thelovely are sleeping,       美しき者たちは眠れるがゆえ
Go, sleep thou with them.         行きなさい、共に眠るがいい
Thus kindly I'll scatter          そして私はあなたを手折り
Thy leaves o'er The bed,         土の上に優しく散らすだろう
Where thy mates of the garden       その庭のあなたの友だちが
Lie scentless and dead.            香りなく散り敷く場所に

So soon may I follow             まもなく私も後に続くだろう
When friendships decay;             友情が消えてゆく時に
And from love's shining circle        そして愛の輝ける輪から
The gems drop away!               宝石たちがこぼれ落ちる
When true hearts lie wither'd,        真実の心が枯れてしまい
And fond ones are flow'n            愛しき者たちも去って行く
Oh! who world inhabit            ああ、誰が生きて行けようか
This bleak world alone?        この荒野のごとき世界に独りきりで