音楽の喜び フルートとともに

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2歳児

2008-12-19 21:37:23 | 子ども

0歳児から3歳児の32人に7人のスタッフで保育をしました。

子ども達を良く見ていると、小さなうちから個性豊かで、いろいろだなぁとおもいます。お母さんと別れて、まっすぐに、おもちゃ箱に飛びつく子、片時もお母さんと離れたくなくて、すぐにのけぞって泣く子、泣いても、すぐに、他の興味の対象を見つけてすぐにあそびだす子、何を見せても、振り払ってお母さんだけを見つめている子、泣き方も、甘えるように泣く子、ただただ、暴れまわって抱っこも嫌がる子。すぐには楽しく遊んでいたのに、だいぶたってから思い出して泣き出す子。

1歳の子ども達は友達のおもちゃに手を出すのも、そのおもちゃしか見ていないからですが、2歳の子ども達を見ていると、おもちゃそのものよりも、人が遊んでいるものをとって反応をみるのがおもしろい。と言う感じに見えます。意地悪で悪い子というより、泣いたり怒ったりする相手の反応に興味たっぷりという感じです。

今日は、一人の2歳の女の子が、私が他の子をあやすのに使っていたおもちゃもさっと取り上げて、私の顔をじっと見ます。「それが欲しかったの?どうぞ、でも使いたい時には貸してっていうんだよ。」と言うと、不思議そうな顔。別のおもちゃを私が手にとると、すぐにまた黙ってとろうとします。今度は、渡さずに「使いたい時は貸してっていうんだよ」

すると、きょとんとして、無理矢理とろうとします。それも渡さずに「貸してっていうんだよ」というと、怒った顔。そのうち他の子がやってきて取ろうとするので、「貸してっていうんだよ。」と言うと、その子はすぐに、「貸して。」「どうぞ。」と渡します。

また別のおもちゃを手に取ると、今度はその子も「貸して」っていってきました。「はい、どうぞ。」とおもちゃを渡すと、おもちゃよりも、じっと私の顔を覗き込みます。にっこりして、「ありがとう、っていうんだよ。」というと、にこっとなって「あーとー。」
すると、せっかく手にしたおもちゃを、すぐに、返してくれます。「ありがとう。」って言うと、すぐまた「貸して」「どうぞ。」「ありがとう。」何回も何回もあきるまで。

この子は今日はじめて「貸して」「どうぞ」「ありがとう」と言う言葉のやり取りを覚えたのだと思います。その体験が気持ちよかったから、何度も、繰り返して研究し使いこなせるように、トライしたんだと思います。この頃の子ども達の学習能力って、本当にすごいです。おもしろいと思ったことはすぐに取り入れます。
私もかくありたいと思いますが、なかなかおよびません。大人は時間がかかります。言い訳したり、検討したり、必要ないと勝手に判断してみたり。まあ、およばないながらも、チャレンジだけはし続けたいと思います。