夕方から実家へ行きました。
お鍋の具材を持参。
徳島から夫が買ってきた竹竹輪。
父が大好きだったのを、覚えていて、「お父さんにお供えしてから食べよう。」となったのです。
子どものころ、四国に向かうフェリーで食べた竹竹輪。
子どもに食べさせようと言うより、自分が食べたくて…。
ほっておくと、自分だけで食べてしまうのでした。
海の匂いと竹ちくわの味が、一体になってよみがえって来ます。
今日は伊藤公一先生のタファネルの「魔弾の射手ファンタジー」についてのお話しが、muramatuのメルマガに掲載されていました。
この中に出てくるモイーズ先生はフルートの神様と言われた方で、教則本をたくさん書かれたことと、アメリカに渡って、マスタークラスと言って、多くの学生たちを1つの教室に集めて、目の前で一人のレッスンを行ったことで、フルートのプロを育てた方です。
モイーズの自筆譜面を見て、演奏されていた伊藤先生は、
アガーテのアリア(Adagio)に続くAllegretto graziosoの4小節目にある「2つ目のAの音」をA#で演奏されていました。
ところがいつの頃からかAナチュラルで演奏されるようになりました。
不思議に思われていましたが全音出版の出した楽譜が、Aナチュラルで書いてあることに気づかれました。
フランス国立図書館から一昨年初版本(1876年)を取り寄せて確認したところ、やはりA#であった。
と書いておられます。
私も、伊藤先生からそこはA#でと言われてそのように演奏しています。
が、他の有名な演奏家たちも、Aナチュラルで演奏されており、なぜだろう?と何年も不思議に思っていました。
今回初めて根拠がわかりました。
こういう疑問を持ち、根拠を自分で突き止めることが大切だと言うことを先生の姿勢から学べることは幸せだと思います。