ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ブラインド」、盲目の元警察官と異常犯罪者の葛藤

2015-01-01 16:39:28 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆

韓国映画、特にスリラー映画好き ☆☆☆☆

2011年韓国で公開、評判の映画。主演のキムハヌルは、韓国映画賞主演女優賞を受賞。

警察学校出身者のスア(キムハヌル)、自らの失態で、可愛がっていた弟分と視覚を失っていた。

古巣の「希望の家」の帰り道、タクシー待ちで、やっと捕まえた車が人をひいてしまう。警察でその間の事情を説明するが視覚がないため、十分な情報を提供できず、もう一人の目撃者キソブとのつじつまが合わず、警察は、チョ刑事に捜査をゆだねる。

そのひき逃げ犯が、連続女子大生失踪事件との関連があることが判明。

だが、犯人は、目撃者二人を追い始める。

警察学校卒業という、社会的正義漢、弟分を死なせたという心理的トラウマ、この二つが合わさって、主人公の行動が、観客の胸を打つ。

周到に練られたシナリオのせいで、緊迫感あふれる展開に。

特に、地下鉄で犯人に追われるシーン。死なせた弟分を思い起こさせる若者キソブと、携帯が通じ、スカイプで映像を送り、誘導されるシーンは、まれに見る緊迫感。視覚障碍者の恐怖が切々と伝わってくる。

そして、ラスト、希望の家で、犯人と対決する二人。電気を消して有利にと画策するが、身に迫る危機は、そのリアルな映像と障碍者が見るであろう映像がフラッシュバックされ、巧みな映像処理。

韓国映画おそそるべしの展開だ。

キソブを演じるユ・スンホ、チェ刑事をコミカルに演じるチョ・ヒボン、犯人役のヤン・ヨンジョら、なかなかの適役でうまい。

字幕に点字を添える心遣い。
コメント
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