ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「暮れ逢い」、ルコントの恋愛映画です

2015-01-12 17:13:36 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

大人の(でもプラトニック)映画好き向き

フランス・ベルギー合作、英語圏俳優が多いせいか、英語版。

ルコントは、大人の立ち居振る舞いを繊細に描くことで、愛のような複雑な感情を表現する監督です。

今回は、舞台が1912年頃のドイツ。鉄鋼業を経営する社長、新しく入った新入生の力量を見込み社長宅の勤務を命じる。

当然豪邸で、若い妻と幼い息子もいる。

そんな華やかな時代を背景に、貴婦人のあでやかな風情に圧倒され、恋心を抱く青年の心を描いていく。

原作はツヴァイだが、そこはルコント。香水をモチーフにするなど心憎い演出だ。

更に、音楽が場面を盛り立てる。ベートーベンのピアノソナタなど恋の語らいにもってこい。

ところが、夫がそれに気づいたせいか、南米へ転勤を命じる。

2年後と二人は約束して、別れる。

しかし、第一次世界大戦がはじまり、延長され、手紙もとどこおり、この恋は終わりかに見えたが、……

ちょっと余韻のない結末。

ルコントらしいところが随所にみられるが、今一つの感。

レベッカ・ホールが、若き人妻の色香を漂わせている。
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