ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「サンバ」、ヒット作「最強の二人」の監督と黒人俳優が再びタッグを組んだ映画

2015-01-09 17:58:22 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆

「最強の二人」でその笑顔のよさで印象的だったオマール・シー。

今回は、移民の手続きを忘れたため、国外退去を命じられたアフリカ黒人を演じる。逆境にめげず奮闘する姿が、どこか笑いを誘います。

今回の相手役を演じるのは、フランスのベテラン女優シャルロット・ルーシー・ゲンズブール。精神を病んだ女性で、メイクレスのじょぼいおばさんを見事に演じています。彼女は難民事務所で、難民の手助けをしているボランティアでした。

もうひとり、収容所で知り合った移民仲間タハール・ラヒム。オマールシーと二人のコンビで演じるエピソードは軽くて楽しい。ブラジル人は、フランスで受けがいいとは、初めて知った。ちなみに、サンバは、主人公の名前でした。でも中で軽快なサンバを踊るシーンがあります。

フランスでは結構外国人が多いようだが、それなりに、問題も多い。

この映画は、軽いタッチながら、その移民問題を真正面から描いている。

後半、変則技でエンドを迎えるが、それほど、むつかしい問題なのだ。

フランスで受けたのはそこだろう。

そのアンチテーゼとして、ゲンスブール扮する女性の突然の怒りなのだろう。

ゲンスブールも、オマールの優しい心根に触れて、生き生きとした表情に変貌していく。

移民問題という、日本人にとっては、ちょっと縁遠い話であり、後半にオマールの取った行動の唐突さは日本人の倫理観からは受け入れがたいものだが、

重いテーマを軽く描いた力量はさすが、
コメント
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