ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「0,5ミリ」、押しかけ介護ヘルパー物語

2015-01-07 17:46:34 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

日本映画に頑張ってほしい人 ☆☆☆☆

196分の長尺です。

まあそこまで長くする必要があったのか、それは、若い安藤桃子の思い入れです。

知り尽くした妹さくらを主役に据えて、自分の言いたいことをしっかり描いています。

介護をしていたおじいちゃんの娘に、添い寝をしてほしいと頼まれたが、あろうことか火事を起こしてしまい、首になるは、寮を追い出されるはで、路頭に迷うことに。

そこはバイタリティのあるサワ(安藤さくら)、ちょっと訳ありの爺さんを捕まえては、押しかけヘルパーに。

で、この相手をする男たちが、芸達者の老人たち。

まずは、井上竜夫と坂田利一。吉本新喜劇のベテラン俳優だ。本さえよければ、笑えないわけがない。さくらとの相性も抜群で、新喜劇を地で行く面白さ。

舞台が土佐というのもいい。外国暮らしが長い桃子が、高知が気に入りここを舞台に選んだ。おかげで、ご当地映画になったが、その臭さはない。

真打は、津川雅彦、海軍出身で元教師、妻を介護する昔風男を演じる。

奥田瑛二が仕込んだネタだろうが、戦争批判までやってのける。長回しのセリフを一発でやってのけた芸風。

最後は、柄本明、だが、ここは、若者が主役。性同一性障害。ここまで描く必要があったのかは、議論の分かれるところ。

桃子は、若者も描きたかったらしい。

今更ながら、安藤さくらの芸風には参った。








コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする