おススメ度 ☆☆☆☆
2013年モントリオール世界映画祭でグランプリを得るなど世界的に評価が高い。ポ-ランド映画。
脳性麻痺障害を持つ男性の幼年期から青年期までの日々が描かれます。
生まれてから、植物状態だと判定されるが、両親は温かく育てる。特に父親は、本人に言わせれば魔法使いな、天体に興味を抱かせ、何でも修理してしまい。少年に、拳で机をたたいて怒ることを教える。
だが、話すことができないことのハンデは大きく、手足が不自由で、身の始末ができない。
そんな彼の唯一の楽しみは、窓から眺める向かいのビルの出来事。そこで大人の恋を知る。
やがて、父はなくなり、母もけがをしたりして、知的しょうがい者保護施設に移る。
意志が伝えられないことの大変なことがよくわかる。我慢できない時は、全身を使って抗議のアピール。それは階段から転げ落ちたり、そっくり返ってにじり歩きをする悲壮なものだ。だが、そうでもしなければ、相手には理解してもらえない。
彼自身は、知的能力があるのに、それが伝わらず、日常のことで苦労する。あおむけで食事を口に入れられてもむせるだけで呑み込めない。それをわからない介護士にどう伝えるのか。
ただ、介護士の点数をおっぱいで評価するというユーモアもある。
おっぱいだけでない、優しい介護士もいるが、彼女はなぜか、男の性的好奇心をいたぶり、乳をもませたりする。(これは脚色なのか)
同僚に、うなずくことで表現ができることを教えているのを見て、必死で彼女の教えを乞い、やっと、気持ちの表現の仕方を学ぶ。
そして「私は植物ではない」とやっと表現できた。
映画は、主人公のモノローグで進むが、実際は言葉にはできない。この淡々とした冷静な語りと、ほとばしり出る気持ちの伝わらないことへのアピールのギャップが、この病の深刻さを浮かび上がらせる。
実話の映画化で、本人もちらっと映るが、それだけに終わらない表現の力強さが感じられる。
伝えられない気持ちの切なさは涙無くしては見れない。
ダビド・オグロドニクさん、よくまあこんな演技ができたものだ。でも彼の澄んだ瞳が印象深い。
2013年モントリオール世界映画祭でグランプリを得るなど世界的に評価が高い。ポ-ランド映画。
脳性麻痺障害を持つ男性の幼年期から青年期までの日々が描かれます。
生まれてから、植物状態だと判定されるが、両親は温かく育てる。特に父親は、本人に言わせれば魔法使いな、天体に興味を抱かせ、何でも修理してしまい。少年に、拳で机をたたいて怒ることを教える。
だが、話すことができないことのハンデは大きく、手足が不自由で、身の始末ができない。
そんな彼の唯一の楽しみは、窓から眺める向かいのビルの出来事。そこで大人の恋を知る。
やがて、父はなくなり、母もけがをしたりして、知的しょうがい者保護施設に移る。
意志が伝えられないことの大変なことがよくわかる。我慢できない時は、全身を使って抗議のアピール。それは階段から転げ落ちたり、そっくり返ってにじり歩きをする悲壮なものだ。だが、そうでもしなければ、相手には理解してもらえない。
彼自身は、知的能力があるのに、それが伝わらず、日常のことで苦労する。あおむけで食事を口に入れられてもむせるだけで呑み込めない。それをわからない介護士にどう伝えるのか。
ただ、介護士の点数をおっぱいで評価するというユーモアもある。
おっぱいだけでない、優しい介護士もいるが、彼女はなぜか、男の性的好奇心をいたぶり、乳をもませたりする。(これは脚色なのか)
同僚に、うなずくことで表現ができることを教えているのを見て、必死で彼女の教えを乞い、やっと、気持ちの表現の仕方を学ぶ。
そして「私は植物ではない」とやっと表現できた。
映画は、主人公のモノローグで進むが、実際は言葉にはできない。この淡々とした冷静な語りと、ほとばしり出る気持ちの伝わらないことへのアピールのギャップが、この病の深刻さを浮かび上がらせる。
実話の映画化で、本人もちらっと映るが、それだけに終わらない表現の力強さが感じられる。
伝えられない気持ちの切なさは涙無くしては見れない。
ダビド・オグロドニクさん、よくまあこんな演技ができたものだ。でも彼の澄んだ瞳が印象深い。