おすすめ度 ☆☆☆
PG12 グロいシーンがあります。
南北戦争時、南軍の衛生兵として戦ったニュートン・ナイト。
戦争の不合理さを身をもって感じた彼は、死んだ甥の死体を家に持ち帰り、農民を虐待する南部軍に歯向かい、脱走兵として追われる身に。
湿地帯にかくまわれるが、やがてそこに住む脱走兵や奴隷たちを束ね、南部軍と争うことに。
この辺は、少数人で正規軍をやっつけるやや痛快な場面が続く。
しかし、その後は、多勢に対抗しきれず、発展はなく、やがて南北戦争は北軍の勝利に終わる。
ニュートンナイトは、実在の人物だが、小説などを題材にしており、脚色部分が多いと思われる。
一方、物語は、孫の代の結婚差別の話にまで及び、ややダレル。
KKKの襲撃など、黒人差別の問題は根深い。
「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーがナイトを演じており、なかなかの好演。
だが結局アカデミー賞のノミネートはなく、興行成績もいまいちだとか。
リンカーンが、理念の人であったが、ナイトは、地でいった、奴隷解放(黒人女性と結婚)者として、今に生きる。
それにしても、このような歴史があったことが知れて、アメリカの複雑な事情がうかがわれる。