おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
心理サスペンス映画。
イラン・フランス合作
「別離」「ある過去の行方」などで知られるイランの名匠アスガー・ファルハディ監督作品。
第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で男優賞と脚本賞を受賞、第89回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞。
夫が教師で、夫婦で戯曲「セールスマンの死」に出演。
アパートが、倒壊の危機にあり、劇団員の紹介で引っ越した先で、妻が入浴中に襲われけがをする事件が。
妻は警察沙汰にするのを嫌うので、夫は独自に犯人探し。
やがて、前の住人が娼婦で、男が出入りしていたことがわかる。
停めてあった車のナンバーから持ち主がわかり、中老年の男性が浮かび上がる。
夫婦の心理描写が、124分の大半を占め、かなり重たい作品だ。
こういう、心理描写好きにはいいかもしれないが、一般受けは難しい。
イランと日本の国情の差だとか、「セールスマンの死」との関連とか、背景を理解しているともう少しわかりやすいのかも。
結局悩んだ末、夫も現状を受け止めることになるのだろうか?