おすすめ度 ☆☆☆
家族劇好き、黒人映画好き ☆☆☆★
アカデミー賞作品なのに劇場スルー、DVD公開
デンゼルワシントン監督・主演。
劇作家オーガスト・ウィルソンによる、ピューリッツァー賞などを受賞した名作戯曲「フェンス」の映画化。
アカデミー賞助演女優賞のビオラデイビスとデンゼルは舞台でも共演。
家庭内ワンマン男の物語。自ら嘗て、野球選手で有望視されながら黒人ゆえに挫折した苦い経験を持つ。
妻は愛しているが、ほかに女を作り、その子を妻に育てさすようなワンマン男だ。
長男は、フットボール選手にあこがれており、スカウトの話も。
だが、父親は断固反対する。
で、この映画、前半は、この男の物語で、デンゼルの会話中心で話が進む。
場所の移動がほとんどないし、セリフ過多のため、なんともうっとおしい映画だ。
後半になって、これらが動き出し、ドラマにふくらみが出てくる。
1950年代の米ピッツバーグが舞台で、人間模様がえぐられていく。
なかなか含蓄のあるセリフも出てくるが、必ずしも同感とはいかない。
演劇ファンには、喜ばれる映画だろうか。