おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
ボクシング映画好き ☆☆☆★
ボクシングで2階級制覇するも友人の車に同乗した際に起きた交通事故で頸椎骨折の重傷を負い、復帰を絶望された実在のプロボクサー、ビニー・パジェンサが再起を果たすまでを描いた映画。
例によって、タイトルバックにビニーバジェンサ本人の映像と、ハローベスト器具(頸椎固定金具)を装着しての練習風景などが映される。2004年に引退、現在54歳。
ビニーを演じるのは、「セッション」のマイルズ・テラー。自らを追い込む役柄が得意。ただ、ボクシングシーンは、経験者でないと難しいといわれ、撮影には苦労が。
一旦、世界チャンピオンになりながら、その直後の交通事故。
普段ならそこであきらめるはずが、不屈の闘志とボクシングにかける情熱でそこを突破する、まあ、映画向きの題材だ。
途中からトレーナーを引き受けるケビンルーニー(アーロン・エッカート)、マイクタイソンのトレーナーをしていたが、突然解雇され、こちらに回ってきたみたい。
心のケアまでする中々のやり手。彼の助力は大きい。
事故後のリハビリに、首に、固定金具をボルトで固定。
このボルトを麻酔なしで抜く作業は痛々しい。
最後のボクシングは、判定にもつれ込むので、やや盛り上がりに欠ける。
ボクシング映画ファンには見逃せない一作だ。