ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ひかりをあててしぼる」、新宿渋谷エリート殺人事件にヒントを得て映画化。一種のホラー映画。

2017-07-17 17:32:01 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆

夫を殺しばらばらにして遺棄した事件、ホラー映画好き ☆☆☆

アメリカの批評サイト「Hollywood Investigator」が主催するホラー映画賞「Tabloid Witch Awards」で、最優秀作品賞と最優秀女優賞をダブル受賞。

憶えておいででしょうか、2006年、渋谷区富ヶ谷のデザイナーズマンションにおいてワインのビンで夫・祐輔さんをめった打ちにして殺害した。彼の頭には8ヵ所の挫創と亀裂骨折が刻まれていたという。

被告三橋歌織、懲役15年の判決が確定している。

この事件をヒントに舞台劇を主宰していた坂牧良太さんが、脚本(共同)・監督した映画。

夫からのDVがあり、狂った男女関係の成れの果て。

加害者の妹と友人の巧をたくみに絡ませて、男女の機微を描いている。

夫をワイン瓶で殴って殺し、倒したクローゼットに土を詰め、のこぎりで解体する、まさに狂気とホラーの極致。

演出も、ホラー度を狙っており、心理的な怖さを狙っている。

そして、主演女優の派谷恵美さんが、実にいい演技をしている。

殴られて笑っていられる主人公を、素か演技か、その笑顔が怖い。

DVと殺人という暗い映画だけに、苦手な人もいるのでは。

 

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「ゾウを撫でる」、映画製作をめぐるエピソードの積み重ね!

2017-07-17 09:38:06 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆

佐々部監督作品なので、見たいなと思ったが、これは異色。

淡々とした描写。それぞれに意味を持たしたエピソード。

だが、深読みできない観客は、置いておかれるだけだ。

基本は、ベテラン監督が15年ぶりに映画を撮る話。

冒頭、昔の映画館、そこの映写技師、一本の映画が終わって、次が始まらない。

映写技師が、倒れてしまったのだ。

フィルムを一巻ずつ映写機にかける仕事。

まさに、アナログの世界だ。

ラスト近く、市の広報担当者。

最近は、ご当地映画が多いが、そのため、地方自治体は専属の職員を置いている。

映画に使われる大道具を運ぶトラック。ヒッチハイクでその車に乗せてもらった青年が

撮影現場を見たくてやってくる。

本当は、現場には立ち入れないのだが、地方自治体の職員が気を利かせて見せてくれる。

「ゾウを撫でる」とは何とも不思議なタイトルだが、これはインドの寓話「群盲象を撫でる」から取られている。

 

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