おすすめ度 ☆☆★ (劇場鑑賞)
ホラー好き ☆☆☆
「嫌われ松子の一生」「告白」「渇き。」の中島哲也監督が、「第22回日本ホラー大賞」で大賞に輝いた澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」を映画化したホラー。
大胆な色使いや、人物描写の適格性など、中島監督は嫌いではないのだが、今回はちょっと。
なにしろ、何かが来る!で持たせた134分。
最後は、松たか子扮する霊媒師による、全国規模のお祓い大会。
何しろ、それは来る。形がないから余計怖い。
映画は、何かを一切描写しない、何かにつかれた結果があるだけだ。
前半、妻夫木と黒木華夫婦とその子供をめぐるホラーは、家庭問題をテーマにした、男女の機微が描かれ面白いが、後半はまさに来るとの闘い。主人公は、岡田准一なのだが、影が薄い。
どこか不細工な霊媒師(松たか子)が後半を盛り上げるが、セットなど大掛かりな割に、伝わるものは少ない。
何をしたかったのか中島監督。