おすすめ度 ☆☆☆
ウディ・アレン好き、ケイトウィンスレット好き ☆☆☆★
1950年代ニューヨークのコニーアイランドが舞台。
カメラが美しい。海水浴場だが、観覧車があり、射的場があり、一時の娯楽王国だ。
回転木馬の操縦係を夫に持つ子連れの妻ジニー。海岸で監視員のアルバイトをしながら劇作家を目指している若い男ミッキーと不倫していた。
そこへ、ギャングの夫をもつ夫の連れ子キャロライナが帰ってくる。
レストランのウェイトレスをしているジニーと一緒に働くことに。
この映画は、中年おばさんの、恋愛感情がメインの映画。
アレンの演出とケイトの演技が、ぎりぎりと、この女の煮詰まり方を描いていく。
不倫は、恋というより、今の生活からの逃避が目的だが、女のさがが、嫉妬を呼び覚まし、恋心を燃え立たせる。
ちょっと感情移入しにくいタイプの出演者たちなので、映画は明るいのにドロドロしている。
演出と演技はアカデミー賞並みだが、結局不発。
でもその力は、賞に値する。