ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「アーロと少年」、恐竜アーロと少年スポットの冒険を描いたピクサー・アニメーション。

2016-07-15 18:37:31 | アメリカ映画
満足度 ☆☆☆☆☆☆

恐竜が、世界を闊歩している世界。

主人公アーロは、父母のもと三人きょうだいの末っ子として生まれ、成長し、父母の手伝いをしていたが、なにしろ引っ込み思案。

そこで、父に連れられ、武者修行に。

だが、嵐のため、父は濁流に飲み込まれ、アーロは一人取り残される。

現れた人間のスポット。(この世界は、恐竜は話せるが、人間は話せない、おまけにスポットは、四足歩行。)なにかとちょっかいをかけてくるスポットと仲良しに

そこから、故郷への旅が始まる。

美しいが、一方で荒々しい自然が実に豊かに描かれている。

途中、敵や味方や食べ物や、様々な動物との交流。

恐竜と人間それも四足歩行の野蛮人のキャラは、それほど美しくはないが、一応キャラ立てには成功している。

敵として、現れる怪鳥類は、いかにも意地悪っぽく、画面を引き締める。

最後は目標を達成する満足映画だが、今一つ盛り上がりに欠ける。

家族愛がテーマだ。






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「ヴェラの祈り」、「エレナの惑い」の監督アンドレイ・ズビャギンツェフの作品

2016-07-14 19:46:09 | 映画
満足度 ☆☆☆☆☆☆☆

ロシア映画

主演俳優コンスタンチン・ラブロネンコ、2007年・第60回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞

芸術的というか、映像は美しい。そしてサスペンスフル。

だが、断片的に描かれるストーリーは、右往左往する。

基本テーマは夫婦の断絶。

その底には、ロシアの男尊女卑があるのか。

突然告げられる妻からの「子供ができた」。

それも「あなたの子ではない」。

男は心穏やかでない。

相手探しが始まる。

だが、その間に、妻の堕胎手術。

死。

続いて、兄の死。

不倫相手を探しに出かけるが、そこで真実が。

妻は自らの死をもって夫に何を訴えたかったのか。

どこか啓示的な映像表現の数々。

興味津々で惹かれる157分。

ロシア映画の奥深さを感じさせる。
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「エレナの惑い」、2011年・第64回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」で審査員特別賞

2016-07-14 14:30:21 | 映画
満足度 ☆☆☆☆☆☆☆

ロシア映画。

初老の資産家と結婚した元看護士エレナ。

裕福な生活だが、男社会の結婚にあきている。

その唯一の楽しみは、前夫との息子の家族。

夫は、前夫との子供たちの面倒を見るつもりはないと明言。

病を得た夫が、遺言書を書くと言い出す。

夫は実の娘を可愛がっている。

そして、エレナの取った行動とは。

この行動には賛否別れるところだが、現代社会の暗部がえぐり出される。

経済的なゆとりは決して幸福をもたらさない。

ゆとりはかえって怠惰を招く。

静謐な映像は、淡々と、問題点をえぐっていく。

エレナを演じるナジェジダ・マルキナの演技が光っている。
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「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」、「猿の惑星」の犬版と言えるのか?

2016-07-13 18:00:16 | ヨーロッパ映画
おすすめ度 ☆☆☆

斬新な映画好き ☆☆☆☆

ハンガリー・ドイツ・スウェーデン合作

PG12

第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリとパルムドッグ賞をダブル受賞


冒頭牛の解体シーン。こういうシーンが生理的に受け付けない人は無理。

題名通り、少女と犬のラプソディなのだが、悲しい物語だ。

最初にも、人気のない街中を疾走する250匹の犬のシーンが出てくるが。

この疾走感は、たしかに得難い。

だが、物語が進むにつれ、悲しい物語だ。

発端は、雑種犬に重税が課される制度。

13歳の少女リリ、父母は離婚、母が旅行のため、しばらく父のもとへ。

父は、重税を嫌い、リリの可愛がっていた雑種犬を捨てる。

犬は、あやうく市の職員に捕まりかけるが、浮浪者に助けられる。

だが、犬のブローカーに売られ、闘犬として訓練させられる。

この訓練の過程が、かなりえぐい。

闘犬として戦ったすえ、捨てられ、保護される。

保護施設の金儲け主義もえげつない。

リリの飼い犬は賢く、施設内でリーダーとなっていく。

そしてすきを見て、逃走。

その過程で、いままで、犬に対し不都合を働いた人々を食い殺していく。

そして、大脱走。

リリは犬を助けるべく、自慢のトランペットを吹く。

犬をめぐるスリリングな展開だが、その底には、弱者への温かい目線が。

それにしても、犬の演技が素晴らしい。アメリカから専門家をよんだらしいが。
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「FAKE」、ゴーストライター佐村河内守のドキュメント

2016-07-12 17:38:39 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

オウム真理教を題材にした「A」「A2」の監督森達也の15年ぶりの作品(ドキュメンタリー)。

聴覚に障害を抱えながら「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの作品を手がけたとし、「現代のベートーベン」と称された佐村河内。しかし音楽家の新垣隆が18年間にわたってゴーストライターを務めていたことや、佐村河内の耳が聞こえていることを暴露された。

一躍時の人となった佐村河内氏。

その彼を、主として彼のマンションで、日常およびテレビ取材などを撮影。(猫がよく映るが意味があるのか?猫のみぞ知る)

耳が悪いので、夫人が、手話を交えての通訳。

まず、彼の耳が聞こえないのかの検証から。

耳の医者に検査を受ける。その結果も公表。

障碍者手帳を出すほどでない難聴。

まあこの手の話は、本人が聞こえなければ聞こえないのだろう。

第二、年末テレビ番組の出演交渉。

実際には、出演を断っている。逆に新垣氏がテレビでいじられまくっていた。

第三に夫人との愛の問題。

無理やり言わされている感があり。微妙。だが、二人仲良く生活している。

そして、第四に、基本、彼に作曲能力があったのか。

新垣氏や、文春の記事を書いた人のインタビューができていないので、この映画は片務的。

外国の、メディアに、作曲ができるのですかと聞かれ、この部分はあいまいに。

そして、ラスト12分、監督は、見ても口外するなと。

そこでは、佐村河内氏の作曲した作品が流される。

それは本物か、出来は? の疑問は、音楽音痴の私にはわからない・

そして、さらにラスト、

監督は、佐村河内氏に、嘘はないか質問、返事がない、そして、監督の靴下がアップで。

まあ、微妙な終わり方をしているので、みるものの好奇心を書き立たせる。



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NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」、花森役の唐沢寿明登場!

2016-07-12 08:30:06 | ドラマ
トト姉ちゃん。

暮らしの手帳の創業者とと姉ちゃん。

いよいよ、花森安治役花山伊佐治に扮する唐沢寿明登場。

これまで長かったが、これからが本来の編集者役。

暮らしに視点を置いたユニークな雑誌が発展していくさまが楽しみだ。

戦後間もなしの風景が続々登場。

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「レインツリーの国」、有川浩の人気小説を映画化したクリスマスムービー!

2016-07-11 17:05:02 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

ベストセラー作家・有川浩の人気小説の映画化。

「フェアリーゲーム」のつながりで、「レインツリーの国」というブログの管理人と、その読者がメール交換後実際に会うことに。

だが、ブログの管理人には、秘密があった。

最初のデートで、そのことを隠そうとしたがために大失態。

だが、それを乗り越えて会うことに、だが、二度目の失態。

その秘密は、「彼女、高校時代登山中に滑落事故で、難聴になっていた」。

ロングヘアにして、補聴器を隠していたのだが、ばれてしまう。

彼女の会社での生活や家庭での生活で、その生活の不自由が思い知らされる。

差別という言葉は、この映画で、痛いほど知らされる。

だが、二人の愛は深く、それを乗り越えていく成長物語だ。

DVDでは、字幕付きで鑑賞できる。

主人公の男性を、「Kis-My-Ft2」の玉森裕太、難聴の女性を人気モデルの西内まりやがそれぞれ、映画初主演で頑張っている。

王道の恋愛映画で、ラストも美しく、楽しい映画だ。

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「日本で一番悪い奴ら」、綾野剛主演、警察物です。

2016-07-10 17:43:53 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

警察映画好き ☆☆☆☆

R15+ 暴力とセックス満載です。

2002年に北海道警察で発覚した不祥事“稲葉事件”を題材に描いた小説の映画化です。

諸星要一(綾野剛)、柔道の腕を買われ警察へ。

点数主義の警察では、なかなか成果が上がらず、名刺を配ったり躍起になる。

敏腕刑事の村井から「裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられた諸星は、言葉通りSを作りやくざ社会に入り込んでいく。

ヤクザの黒岩(中村獅童)、運び屋の太郎(YOUNG DAIS)、盗難車バイヤーのラシード(植野行雄)と諸星がタッグを組み、密売拳銃の摘発で、成績を上げていく。

なにしろ、警察の裏金で、闇の拳銃を買い、それを摘発して成績にする都合のいい話。

この辺は、完全に上層部も絡んでいるのだが。

だが、結局お金に行き詰まり、押収したしゃぶに手を出すことに。

中盤は、薬漬けの諸星のイキがりが光っている。

最初の初々しい警察官から、どっぷりやくざに浸かった薬中となり果てる。

そして大掛かりな、税関を巻き込んでの麻薬取引に手を出すが、これがもとで、捕まってしまう。

ラストは、老後の諸星。

組織に飲み込まれた、チンピラやくざのてい。

役者がそれぞれツボを心得、主役の綾野を引き立てている。

女性も絡んで人生模様が泣かせる。






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「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」、ティム・バートン監督の大ヒットファンタジー「アリス・イン・ワンダーランド」の続編。

2016-07-09 18:36:09 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆☆

3D吹き替え版で鑑賞。まあ、この手の映画は3Dでしょう。

今回は、ティムバートンはプロデューサーとして参加、ジェームズ・ボビンが新たに監督。

だが、主演のミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム・カーターは、そのまま出演。前作の3年後の話。

美しく成長したアリスは、父の形見のワンダー号の船長として活躍。ロンドンに戻った彼女には、父の愛した船を手放すという厳しい現実。

青い蝶アブソレムが現れ、友だちのマッドハッターの危機を告げる。アリスは、鏡を抜けてワンダーランドへ。

そこには、マッドハンターの寂しげな姿。どこかに家族が生きているという。

過去を変えるため、時の番人タイムが持つ<クロノスフィア>を奪って、過去にタイムスリップ。

ハンターの家族や、白の女王、赤の女王の生きる過去の時代を垣間見る。

前作同様、そのファンタジーの世界は、まさにおとぎ話。出てくるキャラが皆面白い。特に丸々太った双子の兄弟など、その存在だけで笑いがこらえられない。

おまけに、あわや全部が固定化されるかと思いきや、一挙に溶かされて大団円。

八方丸く収まるところが本作の特徴。

ちょっと登場人物が多く、話がテンポよく進むので、置いていかれると辛い。

ティムバートンのテイストとちょっと違うのは微妙。






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「エクスマキナ」、人工知能の反乱です!

2016-07-08 19:17:54 | イギリス映画
おすすめ度 ☆☆

人工知能映画好き ☆☆☆☆

ちょっと勧めにくい映画 R15+

京都では、桂川イオンシネマという、映画館のみで上映。興味のある人しか知らない。

おまけに、前半は、人工知能をテストするという、感覚的なゲームが主体だけに、なんとも眠い映画だ。

後半、ダンスシーンから俄然面白くなるが、これも、ちょっとひねった映画好きでないと、難しい。

もともと、顔以外は機械のままのエヴァ。お蔵入りのマネキン(人工知能)から、必要な部分を借りて人体を完成させるのだが、その時、いずれも全裸。美人の全裸姿は、美しい。

ネタバレになるが、この映画は、エヴァの成長物語で、後半に主役の逆転というミステリーが素晴らしい。

検索エンジン、早く言えば、グーグルの社長が、緑深い別荘に研究設備を持ち、そこで、美しいアンドロイドと甘い生活。

若手の男子社員を、別荘に招いて、アンドロイドが、若き男を相手どんな反応をするか、試している。

映画は、若手社員目線で描かれるから、観客は、彼に感情移入し見事裏切られる。

今年のアカデミー賞で視覚効果賞を受賞したのもうなずける、美しい画面構成。


自然と人工との見事な融合だ。

一方、ヒロインを演じるのは、「リリーのすべて」で助演女優賞を得たアリシア・ビカンダー。美しい。
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