ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「追想」、結婚初夜に失敗した相思相愛カップル!

2018-08-17 16:50:37 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

過去に思い出を持つ恋愛経験者 ☆☆☆☆

ブッカー賞受賞作家イアン・マキューアンの小説「初夜」を、シアーシャ・ローナン主演で映画化した異色のラブストーリー。

1960年代のイギリスが舞台、まだ封建的な世界。

相思相愛のカップル。結婚初夜。

男が早漏で射精したのち、女は性交を拒否する。

そして別れ。

奇麗な海岸での二人のいさかい。

一目ぼれの二人。

家庭環境が違うが、妻の父親の後を継ぐ将来も見えていたのに。

そして、二人の出会いや、それぞれの家庭環境が描かれる。

1973年、男はレコード店を営んでいた、そこへ偶然入ってきた女の娘が入ってきて、

そして、2007年、自前の楽団を率いていたシアーシャ・ローナン(バイオリニストを志していた)が引退するっていうのをラジオで聴いて矢も盾もたまらず引退公演に走った。

別々の人生を歩んでいたのに。会場で二人は目を合わせる。

あの楽しかった初恋の日々。

なんと情感豊かな映画の作り。

チェジル・ビーチの二度の別れのシーンのなんと切ないこと。

邦題の「追想」は、映画にそぐわないように見えるが、年老いた男の視点と考えればなるほどうべなるかなと。

シアーシャ・ローナンとビリー・ハウルは絶妙な配役だ。

 

 

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「黒い箱のアリス」、国際ファンタスティック映画祭で評価されたSFスリラー。

2018-08-16 17:45:01 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆

SFファンタジー好き ☆☆☆

「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。

プチョン国際ファンタスティック映画祭 審査員賞受賞ほか、世界各国で称賛の嵐! 
予測不能のストーリーと鮮烈な映像世界で贈る新世代SFスリラーの衝撃作! 

父親が起こした事故で、母親と自らの右腕を亡くした少女。

モダンなつくりの建物に、父親と言葉をしゃべる犬(ママと呼んでいる)と暮らしている。

父が森で倒れていたという姉弟を連れて帰り、不穏な雰囲気が。

森の中には、黒い立方体があり、これがタイムトラベルを仕掛けてくる。

ゆったりとした流れ、突如訪れる悲劇。

何か起こりそうな雰囲気がじりじり。

そして、タイムマシン。

まあ、変わった映画好きならいざ知らず、まこと眠い映画。

奇をてらっている割に,不可解。

章立てされているが、理解しずらい。

タイムマシンで、事故前に戻りたいのだろうか?

 

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NHKスペシャル 「ノモンハン 責任なき戦い」

2018-08-16 15:02:26 | ドキュメント

8月15日7時半から放映された、NHKスペシャル。

時、終戦記念日。

先の大戦の反省記だ。

79年前、モンゴル東部の大草原で、日ソ両軍が激戦を繰り広げたノモンハン事件。

実質は、モンゴル軍と満州軍の国境をめぐる紛争だったが、関東軍が敗退するという、まさに負け戦。

本ドキュメントは、ソ連、アメリカなどの膨大な資料を紐解き、現存する100歳越えの生き残りの証言を交え、この戦いでの責任を問うている。現地の今を空撮で捉えている。

巷間に、辻政信少佐の独断専行とみられているが、その辺のやり取りも、取り上げている。

陸軍学校の優等生ということで、買いかぶられ、おかげで、向こう見ずな計画を立て、それを上層部がうのみにする体質を暴いている。

家族にしてみれば、少佐ごときに、国を任されるはずがない。まだ、駒に過ぎない存在だったのに。

もう一つ、フイ高地の戦闘で、撤退を自主決定した井岡中佐の自決事件を取り上げている。遺族に送られた手紙の数々。無念がにじみ出ている。

フイ高地では、圧倒的な戦力差で戦わざるを得なかった。そのまま、戦えば全員無駄死にだと、潔く撤退。今だったら、ほめられてしかるべき処置。

ゆがんだ戦陣訓が幅を利かしていた時代だ。

ただ、この戦い、決して一方的に負けたわけではない。

実際の戦死者の数を見ると、ソ連の方が圧倒的に多い。

また空軍は、日本の方が優勢だったらしい。

世間では、負け戦を取り上げるNHKとして、非難する声もあるが、真摯に旧日本軍の愚かさを反省すべきだろう。

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「ポリーナ、私を踊る」、バレエダンサーの成長物語!

2018-08-15 16:35:02 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆★

バレー好き ☆☆☆★

PG12

原作は、バスティアン・ビベス原作による人気グラフィックノベル(劇画)。

幼いころから、バレー一筋の少女。ボリショイバレエ団のオーディションに受かりながら、コンテンポラリーダンスと出会い、すべてを投げ打ってフランスのコンテンポラリーダンスカンパニーへの入団を決意する。

だが、そこでも、踊りに迷いがあり、怪我をしてしまう。

すべてを失ったポリーナ。新たな居場所を求め、ベルギーのアントワープにひとり降り立っていた。

 即興的なダンスに刺激を受けたポリーナは、ようやく自分らしく踊ることの喜びを知るのだった。

ダンスシーンが豊富で、ダンスファンにはたまらないだろう。

物語的には、起伏が少なく、ちょっと退屈。

ダンス経験もあるジュリエット・ビノシュが出ている。

 

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「ウイスキーと2人の花嫁」、スコットランドで起きた実話の映画化!

2018-08-15 09:42:25 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆

いかにも、イギリス。ウィスキーの本場だ。

第二次世界大戦中、ロンドン空襲があったりして、ウィスキーが配給停止に。

舞台は、スコットランドの小島。

アメリカ向けの貨物船が座礁。なんとその船には、5万ケースの大量のウィスキーが積まれていた。

島員総出でこのウィスキーを横取りする。

これって、窃盗。まあ、日本では考えられない出来事。

だが、イギリスでは、一応税関職員が査察に来るが適当にごまかし切る。

この話に、郵便局長の二人の娘の結婚話を織り交ぜ、話を膨らませている。

だが、まあ、この程度の話なのと、イギリスらしい真面目さもあって、ちょっと退屈する。

イギリスではウィスキー様様なのだ。

おまけにダンスも加わって、めでたい結婚式。

 

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「オーシャンズ8」、今回は女性ばかりの詐欺師軍団!

2018-08-14 18:02:00 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

「オーシャンズ」シリーズを、新たにオール女性キャストで描くクライムエンタテインメント。

クルーニーが演じたダニー・オーシャンの妹デビー・オーシャンが主人公。サンドラブロックが華やか。

女性陣というだけあって、まさに華やか。

ニューヨークで開催される世界的ファッションイベント「メットガラ」の会場で1億5000万ドルの宝石を盗み出すという前代未聞の計画を実行に移す。

人気ハリウッド女優(アン・ハサウェイ)が身に着けるその宝石を一粒残らずいただくというもの。

警備は、アリの隙間もない。監視カメラの網は完全。その映像は世界に配信されている。

それを、七人のエクスパートがクリアして見せる。

実は、ハリウッド女優も、オーシャンズの一員なのだ。(途中でわかる)

ゴージャスなファッションに身を固めたオーシャンズたち。

まあ今回は、女性目線のオーシャンズだ。

おかげで、アクションシーンは、そっちのけ。

今までの路線を期待すると外れ。



 

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「沖縄スパイ戦史」、陸軍中野学校出身の42人の存在があった!

2018-08-13 16:35:36 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

見てほしい度 ☆☆☆☆★

「標的の村」「標的の島 風かたか」など沖縄基地問題を題材にした作品を手がけてきた三上智恵監督とジャーナリスト大矢英代が、沖縄戦の知られざる真実に迫ったドキュメンタリー。

沖縄戦が集結したのち、沖縄北部ではゲリラ、スパイ合戦が繰り広げられていた。

中野学校(日本のスパイ養成学校)出身の24名が沖縄に送り込まれていた。

彼らは、沖縄の少年たちを訓練し、スパイ、ゲリラ戦に駆り立てた。そこでは、仲間同士の殺戮も行われていた。

一方、波照間では、住民がマラリア多発地帯に強制移住させられ、多くの人がマラリアで死んだという。

住民相互の監視が始まり、スパイ容疑者リストが作られ、疑心暗鬼が虐殺へとつながる。

もう、残された人たちも年老い、ギリギリの証言者たち。

沖縄の悲劇は、日本軍という、いびつな組織が加担している。

いままた、軍隊(米軍、自衛隊)が、沖縄に駐留する姿は、戦前と何が変わるのだろうか。

翁長知事がなくなり、反戦の柱が一つ消えたが、何とか、沖縄も頑張ってほしい。

 

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「目撃者 闇の中の瞳」、台湾でロングランを記録したスリラー!

2018-08-12 16:27:19 | 映画

おすすめ度 ☆☆★

サスペンス映画好き ☆☆☆★

台湾映画 PG12

台湾のアカデミー賞といえる第54回金馬奨で主演男優賞ほか5部門にノミネートされるなど、高い評価を得た。

なにしろ画面が暗い。夜の交通事故なのだが、暗くてよくわからない。(それも演出なのだが)

交通事故を起こした高級車が、前にも交通事故を起こしていたいわく付きの車。

不倫をスクープした記事、夫婦だったことが発覚、謝罪の顛末、主人公シャオチーはおかげで新聞社を首になり、余裕の時間で、9年前の目撃事故を再調査することに。

その事件は、記事として取り上げられなかったが、裏のある事件だった。

誘拐事件を発端に、とんでもない事件だった。

うその証言があり、複雑に絡み合う。

話が前後したり、後半にならないと謎が解けないので、かなり遠回りの展開。

韓国映画張りの暗~い映画で、台湾映画としては珍しい展開。監督は若くホラー映画を撮っている。

ラスト近く、かなりえぐい映像が出てくるので、要注意。

台湾の人が見たら面白いのだろうが、こちとらには、響いてこない。

話をかなり絡めてあるので、理解できていれば、もっと面白いのかも。

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「トラジディ・ガールズ」、SNSの人気を持続するために殺しまくる二人の女!

2018-08-11 17:00:40 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

人殺しの倫理観OKの人 ☆☆☆

R15 (映画COMは制限なし)

二人の女子高校生、SNSで人気を得るため、人殺しも平気。

シッチェス国際映画祭やサウス・バイ・サウスウエスト映画祭などで話題を呼んだ青春スリラー。

人殺しだから、グロいけれど、女の子だし、あっさりした表現のため、軽くみられる。(まあ、その手の苦手に人は当然向かないが)

本物の殺人犯を捕まえるが、事件の収束でSNSの人気が落ちるのを嫌い、みずから人殺しを始める。それもかなり猟奇的。

殺人方法がさらにエスカレート。

まあ、倫理観は当然ぶっ飛んでいるが、それはそれで面白いとみる向きも。

殺人鬼が、女子高生なのがみそ。


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「おじいちゃん、死んじゃったって。」葬式事情!

2018-08-11 13:42:31 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

PG12 セックスシーンがあります

第24回 フランス・ヴズール国際アジア映画祭 国際審査員グランプリ受賞

第39回 ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞 岸井ゆきの、森田芳光メモリアル新人監督賞 森ガキ侑大監督。

CM作家森ガキ侑大の長編映画初監督作品。

脚本は、山崎佐保子、城戸賞最終ノミネート作品。

冒頭、春野吉子(岸井ゆきの)セックス中に電話がかかってくる。そして階下にいる父に向って「おじいちゃん死んじゃったって」と叫ぶ。

このセックス中におじいちゃんが死んだということと、インドで、死体を犬が食べている写真がこの映画のモチーフ。

一方で、吉子の父(光石研)と叔父(父の兄)(岩松了)の兄弟げんかと仲直りを中心とする家族関係を浮き彫りにしている。

脚本の良さと、演出のたしかさ、演者の力量が相まって、葬式映画としては出色の作品となっている。

ラスト、吉子はインドまで出かけて、死体がごろごろしていない現状に気づく。

シリアスコメディだ。

 

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