ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「羊と鋼の森」、ピアノ調律師の成長物語!

2018-12-12 17:31:05 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

原作 2016年・第13回本屋大賞を受賞した宮下奈都の小説。

高校時代にピアノ調律師に出会い、感化されて調律師学校に通い、高校時代に出会った調律師のいる会社に就職。

冒頭に、羊の毛から作ったフェルトのハンマーが鋼をたたいて音が出るという基礎から説明がある。

そして、主人公が育った北海道の森のシーンが、音の深さの表現に使われている。

一方、先輩に連れられて、調律を学ぶうちに、弾き手の個性が、調律に関係することが分かり、さらに、広い公共の場で弾かれるピアノは、その場の広さや音の響きを勘案して調律するなど、調律師の基本を学んでいく。

主人公の成長とともに、観客も追体験することで、いかにも調律を勉強している気になる.

その時どきに弾かれるピアノ曲が、映画の重要な部分を占めるが、聞いていて違和感はない。

山崎賢人が主人公・外村を演じ、まじめ風な雰囲気がマッチしている。

中で、光るのが、社長役の三浦友和。諭すような口調で、盛り上げる。

重要な役割を担う姉妹には、上白石萌音と上白石萌歌の実姉妹が演じていて、難しい役どころをこなしている。ピアノレッスンも大変だったろう。

調律師を題材にした成長物語なので、展開は地味。見る人を選ぶかも。

 

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大連 星海広場 広大な海辺の公園!

2018-12-12 08:49:58 | 日記

 

 

大連一の観光名所、星海広場。

広大な海辺の公園。

ウィークデイのせいか、人影はまばら。

格好のスケート場。そのスロープは、歩いては厳しい。

向かいまで伸びる橋は、高速道。ドライブは気持ちいい。

 

 

 

 

 

 

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「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」、肥薩おれんじ鉄道を背景とした家族物語!

2018-12-11 17:19:54 | TSUTAYA発掘良品

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

鉄道に関わる人々の人生をつづった「RAILWAYS」シリーズ第3弾。

夫を亡くし、連れ子を連れて夫の故郷鹿児島へ。そこには、肥薩おれんじ鉄道で運転手をする夫の父が、一人暮らし。もう定年を迎え、再就職の誘いがかかっていた。

血のつながらない、子と親と暮らす晶は、夫や連れ子のあこがれである運転手を志願する。

ちょっと考えにくい設定だが、丁寧に物語を紡いでいく。

父親がいないために学校でつらい思いをする連れ子。

女性であるために、運転手を志願することのむつかしさに悩む晶。

運転手になるための、訓練風景も交えながら、地方鉄道の良さも紹介する。

挫折を繰り返す晶を温かく指導する義父。

血がつながらなくても、家族の大切さを訴える。

ヒロイン晶を、有村架純。義父に国村隼。二人の演技が的確で、涙を誘う。

地方鉄道の良さが生きている。

 

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「アイスと雨音」、74分ワンカット映画!

2018-12-10 16:51:38 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

挫折経験者 ☆☆☆

現実と虚構、映画と演劇の狭間でもがきながら生きる若者たちの姿を、74分ワンカットで描いた意欲作。

ある小さな町で舞台が上演されることになり、オーディションで選ばれた6人の少年少女が初舞台に向けて稽古に励んでいた。しかし突然、舞台の中止が告げられてしまう。

実際に、舞台の突然の中止を経験した松居大悟監督が映画化。

最初、新人たちを含めた俳優たちの舞台稽古から始まる。ちょっと、舞台劇の感じだが、読み合わせとかの段階なので、芝居の全体が演じられるわけではないので、よくわからず、入り込めない。

森田想演じる少女が、ほぼ出ずっぱりなので、彼女の映画かとも思うが、章割になっていて、ヒップホップバンド「MOROHA」が音楽を担当、監督自らが歌う。

舞台の中止が伝えられるも、公演の途中に割り込みで出演しようとする。

少年少女6人で話が進むが、それぞれの関係もわからぬまま、見せられて、終わる。

絶賛する人もいるが、面白くないとの感想が大方では。

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「チャタレイ夫人の恋人(1982)」、シルビアクリステル主演。

2018-12-10 13:56:27 | TSUTAYA発掘良品

おすすめ度 ☆☆☆

1982年作品 イギリス・フランス合作

大胆な愛と性の描写でセンセーションを捲き起こしたイギリスの作家D・H・ローレンスの小説の映画化。(ほかにも、この作品は映画化されている)

ただ、原作と大分異なる部分がある。

「エマニュエル夫人」で一躍時の人となったシルビアクリステルとジュストジャカン監督が再びタッグを組んだ作品。

一応、官能映画ではあるし、シルビアの裸体も結構露出しているが、ソフト路線。

1918年、イギリス中部ノッティンガムシャー。若くハンサムな男爵クリフォード・チャタレイ(シェーン・ブライアント)は、清純な娘コニー(シルヴィア・クリステル)と結婚し、幸福の絶頂にいた。しかしコニーの歓迎パーティで人々がダンスを楽しんでいる時、第一次大戦勃発を知らせるニュースが入り、クリフォードはハネムーンもそこそこ、戦地へと旅立っていった。ドイツ戦線で負傷したクリフォードは、下半身マヒの体となり...

という展開で、男の裸を見て、興奮する女が、やがて男に惹かれていく話。

子種作りのはずが、身分違いが問題で、ハッピーエンドとはならない。

名作のソフトな絵作りが話題の映画。

公開当時、18禁でなかったので、中学生でも鑑賞できたらしい。

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「ALONE アローン」、砂漠で地雷を踏んだ男の52時間!

2018-12-09 17:21:37 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

ぎりぎりのサスペンス映画好き ☆☆☆★

PG12

アメリカ・スペイン・イタリア合作

 砂漠の地雷原に迷い込んだ兵士が容赦ない自然の脅威や自分自身の過去のトラウマに襲われる姿を描いたアクションスリラー。

テロリスト暗殺のミッションに失敗したアメリカ兵マイクは、3000万以上もの地雷が埋まる土地に足を踏み入れてしまう。仲間はマイクの目の前で爆死し、彼自身も地雷を踏んで絶体絶命の窮地に立たされる。

地雷を踏んで、進めば死、そこで、そのまま、援軍を待つ。だが、通信はとぎれとぎれ、いつ来るともわからぬ援軍をただただ待ち続ける。

そのうち、幻影が、幼児虐待、家庭内暴力、愛されることを望みながら悲しみに包まれた幼少期のトラウマ、愛する人を破壊してしまいそうになる衝動との葛藤、人生に絶望し軍に自らを投じる男性の心理描写。そして父への許しと和解。

製作も兼ねたアーミー・ハマーのワンマン映画。


 

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「東京家族」、山田洋次が撮った小津安二郎「東京物語」のオマージュ!

2018-12-09 14:00:26 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

2012年 山田洋次作品

「男はつらいよ」「学校」シリーズの山田洋次81本目の監督作。映画監督生活50周年を機に、名匠・小津安二郎の「東京物語」(1953)にオマージュをささげた家族ドラマ。

山田洋次は、その後「家族はつらいよ」シリーズを撮っているが、この映画と配役がダブル。

ただ、物語は別物で、母親役の吉行和子は、この映画では死んでいるが、「家族はつらいよ」では健在。

長男も、医者から商社の管理職に。

小林稔侍、風吹ジュンも「家族はつらいよ」に続投。

その点からいうと「家族はつらいよ」の原点といえる。

ちょっと頼りない、次男の父親との和解がテーマで、シリアスな展開となっている。

妻夫木聡と蒼井優のコンビが新鮮。

「東京物語」のオマージュということで、「東京物語」に引っ張られているところが古さを感じさせる。

 

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「マダムのおかしな晩餐会」、メイドが恋をする物語!

2018-12-08 17:44:31 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

いかにも、フランス映画らしい、エスプリのきいた作品。

邦題は、ちょっと意味不明だが、原題は「マダム」

13は不吉な数字らしく、晩餐会の出席者が13人になったので、急遽メイドを身分を隠して出席させたところ、下品なジョークを連発。

おかげで人気者に。そして英国紳士から求愛される。

メイドはスペイン人で、豪華な晩餐会には、ちょっと不向き。

富豪の屋敷の造形、晩餐会の様子など普段の自分の現実からはかけ離れた描写とカラフルポップな映像表現に目を奪われる。

コレットとカイテルがアメリカ人夫婦役、デ・パルマがマリア役。

風刺のきいた、恋のさや当てだが、ラストは微妙な終わり方。


 

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「マッド・ダディ」、ニコラスケイジ主演の狂気映画!

2018-12-07 17:24:55 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

ゾンビ映画好き、ニコラスケイジ好き ☆☆☆★

PG12 ゾンビ風だが、グロさは少ない。

「ここ十数年の出演作で一番気に入っている」とケイジが言っているだけあって、結構面白い。

親が、とち狂って、子を殺したくなり、行動に及ぶというゾンビまがいの映画。

砂嵐が吹いたり、電波障害がおこったり、異常な状態で、親が子を殺しまくる。

ゾンビ映画っぽいが、ゾンビにはならず、狂気の親が子を殺す。

2人の子ども(姉と弟)にも恵まれ、幸せな毎日を送っているブレント。いつものように会社に行き、オフィスのテレビでブレントが見たのが、親が実の子どもを殺害する事件が相次ぎ、国中がパニック状態となっているという驚がくのニュースだった。

早速、早退して家路につく。

一方、母親は、妹の出産に立ち会うが、生まれた子供を殺そうとする母親。

娘には、恋人がいて、両親が狂うので、地下室に閉じこもる。

ドアが開けられないと知るや、ガス管を地下室に入れ、ガスを放出する。

小細工が、効いていて、なかなかのサスペンス。

さらには、祖父母が到着、今度は祖父母がブレントを殺そうとするという皮肉。

ちょっと最後はあっけないが、まあ、こういう終わり方もありか。

ニコラスケイジは、嬉々としてサイコ役を演じ、最高。

 

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「タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑」、ルーニーマーラー初主演作!

2018-12-06 17:43:45 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

ルーニーマーラー、ブリーラーソン好き ☆☆☆

2009年作品 PG12

「カリコレ2018/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」上映作品。

10年前の作品ということで、「キャロル」「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラ、「ルーム」でアカデミー賞を受賞したブリー・ラーソンの若かりし頃が拝めます。

ルーニーマーラーの学園ものということで借りたが、女子学園ということで、ちょっと苦手な作品。

全寮制の女子学園(タナーホール)だが、男もいるちょっと変わった雰囲気。

校長の息子がカギを貸してくれた(実際は、ガラスを割って手に入れた)とのことで、収穫祭で羽目を外す4人組女子学生。

男との恋物語もあって、思春期の悩みごと満載の映画だが。

展開が早すぎて、それぞれの関係が呑み込めないまま、進行するので、置いて行かれた感じ。

若き頃のルーニーマーラーらが見れて、その分では儲けものだが、話がなあ。

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