自治会長が1人で頑張っているような町がありますが、このような自治会は実は崩壊していると思います。誰も自治会長にならないと言って1人の人が長年自治会長を務めている自治会がありますが、やはりこのような自治会も実は崩壊していると思います。
行政は自治会長がころころ代わると嫌がりますが、長年自治会長をやっている人が町のために役立っているかは疑問です。行政が話しやすい自治会長は行政とつながっていても町の人々とつながっていないことが多いと思います。通常、行政が思うように町の人々が動くことは稀です。したがってまじめな自治会長は行政と町の人々の間で苦悩するのが普通です。行政と話が合うような自治会長は町の人々とは話が合っていないことが多いと思います。
西洗自治会は自治会長もそのほかの役員も1年で交代しています。過去2年以上続けた自治会長がいましたが、2年以上続けたのでよかったという結論にはなっていません。通常、28ある班から当番制で班長になった人の間で自治会長を選んでいますが、28人もいると自治会長の仕事をやることができる人はいるものです。また、有能でないと自治会長が務まらない自治会にしたら自治会は機能しません。ころころ自治会長が代わっても機能する自治会、これが望ましい自治会ではないでしょうか。
西洗自治会はこのような自治会を追求してきたと思います。自治会の下に総務部、庶務部、防犯防災部、福祉文化部、生活環境部、会館部、経理部があります。見事な組織と思います。部は町の仕事をうまく分担していると思います。自治会長は権限移譲すればルーチン業務や例年の行事は部に任せ、新しい町の問題に取り組むことができます。自治会長の調査企画実行力を補うために相談役や町のボランティアが参加している各種委員会があります。部の力を補うためパートナーや下部組織があり、前年度部長や町のボランティアが組織を編制しています。
先頭の電気機関車で列車を動かすのではなく、列車の中に所々モーターを持った車両がある、いわゆる電車方式です。電車には運転手も車掌もいますが、列車を動かすのは運転手や車掌ですが、牽引力は彼らが乗っている車両ではありません。モータ―を持っている車両です。自治会で言いますと、自治会長もほかの役員もいますが、モーターになる町のボランティアも、自治会が募集すれば応募してくれるボランティア精神を持った住民もいる自治会です。
望ましい自治会とはいつでも町の仕事ができる人がその人の能力に応じて町の仕事に参加できる仕組みを持っていることだと思います。自治会長や部長が仕事をかかえこむと、できないと思い、やらない自治会になってしまいます。また、会長やそのほかの役員をやめると、もう私は町の仕事をしないになってしまいます。
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