先月MAKIKYUが関西を訪れた際には、大阪市内で地下鉄谷町線にも乗車したのですが、その際には最新型車両・30000系にも乗車する機会がありました。
30000系は先月営業運転を開始したばかりで、現在谷町線だけに残存している古参格の第3軌条方式路線標準仕様車・30系(関西では私鉄などでもっと古い車両が多数走っており、その一部は最近更新してまだまだ走り続ける気配ですので、関西では特別古い車両の部類ではないのですが…)置き換え用に今後増備される模様です。
大阪市営地下鉄の第3軌条方式各線は規格が統一されており、御堂筋線と四つ橋線、谷町線・中央線と千日前線の間はそれぞれ線路がつながっていて時折車両の転属もあり、近年でも谷町線と中央線で車両入れ替えが行われた程ですので、30000系が今後谷町線以外で走る機会があるのかも気になる所(試運転では既に中央線を走っているのですが…)です。
今はまだ走り始めたばかりと言う事で、MAKIKYUは運良くあっさりと遭遇できたものの、運次第では全く稼動しておらず何時間待っても…という状況で、その上谷町線は全区間通し運行(大日~八尾南:結構長いです)の列車と、都島~文の里間などを運行する区間列車の双方が走っていますので、特に末端区間では乗り難い車両となっています。
(MAKIKYUが谷町線に乗車した際は、天六で都島行きで稼動している姿を目撃し、折り返しを捕獲したのですが、30000系狙いなら運行本数の多い区間列車運転区間がオススメです)
この車両はステンレス無塗装のビードなし車体となっており、行先表示にLEDを用いているのは、他の鉄道で走っている新車では一般的ながらも、今までの大阪市営地下鉄では見られなかった特徴ですが、LEDは今流行のフルカラーにはなっていません。
(現状では全列車が各駅停車で乗り入れ線区もない谷町線のみの運用で、種別表示の必要もない事を考えると、敢えてフルカラー化する必要がない事もあるかと思いますが…)
車内も関西では最近増えてきたものの、車内案内表示装置にまだまだ少数派のLCDモニターが取り付けられているのも特徴で、表示内容は日本語やEnglishに加え、한국어や中国語などが用いられている事などは非常に評価できるものですが、その一方で火災対策もあるのか、先代車両20系などで見られた蛍光灯グローブは廃され、その代わりに蛍光灯取り付け部分や配列を工夫したものとなっている点なども、最近の車両ならではと感じるものです。
(JR西日本や京阪などで登場している新型車の中には、材質を代えた蛍光灯グローブが用いられている車両もありますが、最近の関西ではこの手の車両が増えており、蛍光灯グローブなしが一般的な首都圏でも、取り付け部分や配列を工夫する程度のことならさほど難しくないだけに、この点は関西を見習って欲しいと感じるものです)
またMAKIKYUが乗車した際には登場してまもない事もあって、運行開始を記念するヘッドマークも取り付けられ、この車両に偶然遭遇した乗客の注目を集めていたのも新車らしい光景でしたが、今後末永く活躍する事に期待したいと感じたものです。
写真は運行開始記念ヘッドマークを付けた30000系と、車内LCDモニターの表示です。