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青函トンネル記念館(1)~外部編

2009-06-21 | 博物館・保存施設等

 
  

MAKIKYUが今月はじめに青森県を走る津軽線に終点の三厩まで乗車した際には、その後外ヶ浜町営バスに乗り換えて津軽半島の突端にある龍飛岬まで足を伸ばしたのですが、龍飛といえば青函トンネル建設時に本州側の工事拠点となった事でも知られています。

その工事拠点となった場所は竜飛岬の少し南に位置しており、竜飛岬からも徒歩で10分程度の所に位置しているのですが、ここには現在青函トンネル記念館が建設されています。

場所柄冬季は道路が封鎖されて閉館となるものの、春~秋にかけては有料(400円)ながらも館内見学が可能となっており、記念館の外にはトンネル工事の際に用いられたトロッコなどの工事用車両群が展示された姿を見る事も出来ます。

ただ記念館の外に展示されたトロッコなどの工事用車両は、屋外に野ざらしで展示され、野晒しと言っても良い状況である上に、気象条件も非常に厳しい事で知られる龍飛の地であるだけに、かなり痛みも見受けられる状況でした。

この状況を見ると青函トンネル開通から、既に20年以上もの月日が経過した事を感じさせられると共に、記念館内で展示するなど保存方法に関しても再考した方が…と感じた程です。

また記念館の外に展示された工事用車両群や、その説明プレートなどがある一帯には、天皇陛下の訪問を記念する石碑も建てられ、この石碑のデザインには青函トンネルから出てくる列車がデザインされています。

この列車のデザインはED79形電気機関車が、50系客車のグレードアップ改造車を牽引したものとなっており、これはどう見ても青函トンネル開業当初から数年前まで海峡線旅客列車の過半数を占めていた快速海峡号にしか見えないものです。

現在この列車は廃止され、青函トンネルを通過する旅客列車は優等列車のみ(そのため青函トンネルを挟む蟹田~木古内間のみの乗車では特急料金不要の特例が設けられている事は有名で、青春18きっぷなどで同区間のみで特急に乗車された事がある方も多いかと思います)となっていますので、石碑のデザインも既に過去のものになっていますが、MAKIKYUは過去に快速海峡号で青函トンネルを通った事もあるだけに、随分懐かしいと感じたものです。

また近日中に続編として、青函トンネル記念館の館内に関しても取り上げたいと思います。

写真は青函トンネル記念館の外観と天皇陛下訪問記念の石碑、記念館の外に展示されているトンネル工事で使用された工事用車両群です。