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今日で開業100周年・JR山陰本線「大田市」駅

2015-07-11 | 鉄道[中国]


先月MAKIKYUは久々に島根県内へ足を運ぶ機会があり、その際には大田市(Odashi)駅も初めて利用する機会がありました。


大田市駅は島根県大田市の基幹駅で、「大田」ではなく「大田市」と名乗っているのが特徴的ですが、人口希薄で閑散とした石見地方一帯の中では主要駅の部類に入る事もあり、特急を含めた全列車が停車、また大田市発着となる普通列車も数本設定されています。


先月大田市駅を利用した際には、7月11日に開業100周年という垂れ幕も掲げられていましたので、丁度100周年となる今日取り上げられれば…と思い、記事公開させて頂きました。


大田市駅は地方亜幹線の典型的な駅と言っても過言ではない雰囲気で、駅構内の配線は駅舎側ホーム1線と島式ホームに2線、いわゆる国鉄型配置の典型駅となっています。

主に上り列車が発着する島式ホームへは、駅者側ホームから跨線橋を跨いで移動する必要があり、エレベーターやエスカレーターなどの設置もありませんので、バリアフリーとは言い難い状況です。

近年ではこの様な駅で敢えて構内踏切を設置し、段差解消を図った事例もありますので、列車運行本数や利用者層などを考慮すると、今後構内踏切設置の検討余地ありかもしれません。


駅構内に設けられた跨線橋には、現役最古の鋳鉄製門柱という案内板も掲げられており、この門柱の製造は1890年となっていますので、大田市駅が開業するよりも20年以上も前になり、この門柱が製造された頃に生存していた人物で存命の人物は…という程です。

 
大田市では近年、市内に位置する石見銀山跡とその周辺が世界遺産にも認定され、石見銀山目当ての観光客も増えていますが、この事も影響してか、島式ホームには石見銀山に関連したモニュメントの姿も見受けられ、駅前には大田市マスコットキャラクター「らとちゃん」の石像も見かける状況でした。

また駅前は中心市街地の衰退という、地方の典型的な状況に陥っており、駅前にあったスーパーも近年閉店となっています。


そのため駅前で軽食類を調達したいと思っても、すぐ近くで可能な所は駅向かいのバスターミナルを兼ねた石見交通営業所内に設けられた売店程度という有様ですので、松江や出雲方面から列車で大田市へアクセスする場合には、これらの駅から列車に乗車する前に調達しておいた方が良いかもしれません。


ちなみにMAKIKYUは、石見銀山観光を済ませてから、石見交通の路線バス(写真)で大田市駅(バスターミナル)へ向かったものでしたが、石見銀山観光の後に大田市駅へ移動するのであれば、銀山観光の中核となる大森地区で食事や買い物(選択肢は余り多くないですが…)で済ませた方が良いかもしれません。

ただ駅舎内には観光案内所も設けられており、駅前でのバスへの乗継も比較的至便ですので、乗り換え地点としては悪くない印象を受けたもので、MAKIKYUが銀山へ足を運ぶ際の往路で利用した大田市内の仁万駅に比べれば、様々な面での利便性は雲泥の差と感じたものでした。

あと「大田」というと島根県の大田市ではなく、大韓民国(韓国)の大田(Daejeon)広域市を連想される方も少なくないと思いますが、こちらは地下鉄も走る韓国有数の大都市だけあり、MAKIKYUも何度か足を運んだ事があります。

 
MAKIKYUが韓国各地を動き回る際も、メインは鉄道利用ですので、当然ながら基幹駅の大田駅は何度か利用しており、大田広域市は韓国鉄道(KORAIL)の本社所在地としても知られています。

 
漢字表記では自治体名が同名の「大田」でも、基幹駅や周辺の雰囲気などは大違いで、KORAILの大田駅の画像も比較対象用に何枚か掲載しますので、興味のある方は日韓両国の「大田」を見比べて頂ければ…と思います。

先月MAKIKYUが島根へ足を運んだ際には、今まで足を運んだ事がない所にも多数足を運んでおり、取り上げたい事は多数ある状況ですが、未だに画像整理すら…という有様です。

今日から記事更新やコメント対応なども再開しますので、機会があればボチボチ取り上げて行きたいと思いますが、取り上げたい事は山積していながらも、記事作成が追い付かないのが現状で、ネタ切れ…などと記している方が羨ましく感じてしまう程です。

記事更新はスローペースになるかもしれませんが、今後も引き続き「MAKIKYUのページ」を宜しくお願い致します。