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JR桜井・和歌山線で活躍するラッピング電車~車内は弱冷車と錯覚する状況でしたが…

2015-09-03 | 鉄道[近畿・JR]

ここ最近関西私鉄に関する記事が続いており、その中にはラッピング車が幾つも登場していますが、今夏にMAKIKYUが関西へ足を運んだ際には、私鉄各社だけでなくJRでもラッピング車両に乗車する機会がありました。


乗車したのは桜井線・和歌山線で活躍する105系電車の万葉ラッピング車で、ラッピングされてからの活躍期間も結構長い車両ですので、以前にも和歌山駅などで姿を見た事はあったのですが、乗車したのは先月の桜井線が初めてという状況でした。


 
外観ラッピングだけでなく、車内もステンレス無地の客ドアがラッピングされているのが大きな特徴ですが、一見すると古参車両に多いペンキ塗り仕上げのドアを思わせるような雰囲気と感じたものでした。

105系4扉車自体が、元々常磐線各駅停車(~地下鉄千代田線直通)用に導入された車両(103系1000番台)の一部車両を種車としており、103系1000番台を玉突きで淘汰するために導入された203系電車ですら今日では全車退役→大半がインドネシアやフィリピンへ輸出されている状況です。

そのため数々の改造を重ねているとは言えども、よく今日までそれも大阪市内から1時間圏内で活躍していると感心する程ですが、この車両の冷房装置は後に改造で設置された簡易型という事もあり、比較的空いている車内でも弱冷車に乗車しているのかと錯覚する程でした。

その後乗り換えたほぼ同種性能の奈良線103系電車も、車齢的には大差ない状況ですが、こちらは車内がそこそこ涼しいと感じた程ですので、古いだけならまだしも、冷房の利きが悪い事に関してだけは、何とかならないかと感じたものでした。
(空調装置を改善しても長く使える車両ではない気もしますので、あと数年使い倒して他地区から車両転用の可能性が高そうな気もしますが…)

この電車に乗車している際には、途中の畝傍(Unebi)駅で発車直後にホームへ乗客が現れて一旦停車→運転士がドアが開く旨の案内をして乗客を拾う状況で、駅周辺は奈良県では県都奈良市を除くと最大規模の人口を誇る橿原(Kashihara)市の中心市街地、すぐ近くには奈良県有数の基幹駅とも言える大和八木駅が立地しているにも関わらず、畝傍駅は駅員無配置で運賃も車内収受という状況では、改善を望むどころか現状維持も厳しいかもしれませんが…