先日「MAKIKYUのページ」では、昨年末に開業した仙台市営地下鉄東西線に関する記事を公開しましたが、MAKIKYUが昨年末に仙台へ足を運び東西線に乗車した際には、幾つもの駅で乗降する事もあり、1日乗車券を利用したものでした。
仙台市営地下鉄の1日乗車券は、地下鉄のみ通用の乗車券でも840円、市内各地を走る市営バスとの共通の1日乗車券設定がないのは残念ですが、地下鉄と市内の観光名所を巡る観光巡回バス「るーぷる仙台」(以下るーぷると記します)との共通1日乗車券が設定されているのが特徴です。
(市営バス一般路線は特定区間のみ有効のスクラッチ式1日乗車券が2種類発売されており、案内所窓口などで事前購入可能です)
るーぷるは地下鉄2路線や市内路線バスの一部と同じ仙台市交通局が運行しており、専用1日乗車券を620円で発売、また1回乗車も260円で可能ですが、市営バス一般路線で通用する1日乗車券は通用せず、市バス一般路線とるーぷるでは同一区間乗車でも運賃体系が別(大半は一般路線の方が割安)となっています。
そのため観光に特化してバスを利用するならるーぷるも悪くないものの、郊外などへ足を延ばしたり、夜間帯にバスを利用したい時などは都合が悪いのが現状で、MAKIKYUは仙台へ幾度も足を運んでいながらも、市内でバスを利用する際は仙台市営や宮交グループが運行する一般路線ばかり、るーぷるは姿を見るばかりで乗車する事は…という状況でした。
しかし地下鉄・るーぷる共通1日乗車券は900円、地下鉄のみ通用の1日乗車券に60円を追加するだけで購入できますので、地下鉄1日乗車券+市内中心部の「100円パッ区(ワンコイン区間)」で別途路線バス1乗車よりも割安な価格設定となっています。
乗車券デザインも好感の持てるものでしたので、地下鉄乗車の序にるーぷるに乗車するのも悪くないと思い、東西線乗車などと併せてるーぷるに初乗車したものでした。
るーぷる充当車両は基本的に中型のレトロ調専用車が用いられ、車両自体も一つの名物と言える程、車両毎に装いが異なるのも大きな特徴です。
るーぷる専用車は外観だけでなく、車内も観光向けに相応しい木材をふんだんに用いたモノとなっているのが特徴ですが、繁忙期などはるーぷる専用車以外での代走もしばしば行われている様です。
またるーぷるは9時~16時(仙台駅発)の市内観光名所を巡回する通常ルート以外に、期間限定で別ルートの夜間運行を行う事もあり、MAKIKYUが乗車したるーぷるは「光のページェント号」と称する便でした。
( !「SENDAI光のページェント(期間限定・毎年12月に開催)」の開催期間外は、このルートは運行していません)
こちらは通常ルートのるーぷるが運行する青葉山などは経由せず、仙台駅を起点に「光のページェント」が行われている定禅寺通りを巡り、仙台駅前に戻る時計回りの循環運行となっており、通常ルートよりも運行距離が短い事もあり、運賃も200円均一とやや低額に設定されています。
それでも一般路線の「100円パッ区」などに比べれば割高で、運行本数も多い一般路線を利用した方が便利という気もしますが、るーぷる専用車に乗車できる事に加え、観光巡回バスならではの観光案内などが行われる事なども考慮すると、普通に現金で200円を支払って乗車しても…と感じるものでした。
ましてMAKIKYUは地下鉄1日乗車券に+60円の乗車券を利用、るーぷる専用車乗車に丁度良いという程度で乗車したものですので、見物前は光のページェントは余り期待していなかったのですが、バス車中から眺めた光のページェントはかなりの見物とも感じたものでした。
るーぷる専用車乗車に加え、見事なページェントまで見物できるとなれば、「光のページェント号」乗車は一石二鳥と感じ、またページェント開催期間に仙台へ足を運ぶ機会があれば、このバスで定禅寺通りを再訪するのも…とも感じたものでした。
ただ夜間運行実施期間以外で地下鉄・るーぷる共通1日乗車券を利用する場合、るーぷるの運行時間帯が昼間のみに限定される上に、一度もるーぷるに乗車しない場合は地下鉄1日乗車券の方が割安になりますので、この点は要注意ですが…