まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

母のその後

2007-10-20 13:07:41 | モブログ

叔母が立ち寄って行った際に、
「おめぇ、母さん分かるんだねーの。私が行ったら、目を開けてなんか言うとるようだったが。」と言った。
「おばさんもそう思った?」と私も聞き返した。

確かに、施設の部屋に入って、母の耳元で
「母さん、おはよう!」と声をかけると、言葉にならない声を、あーーとかうーーとかの声を返す気がしていた。でも、それはたまたまだろうとか、私の欲目だろうとか、自分に言い聞かせて自分を納得させていた。
でも、今朝も行って「おはよう!」と言ったら、確かに「ああ・・」という感じで答えたものね。その後はまたぐうぐう寝たけれど。

これでも吾亦紅

先日、施設で、今後の母の介護方針の説明を受けた。
入所当時よりはずいぶん栄養状態がよくなったこと。(手足のむくみがすっかりとれたことでよく分かる)
腰部の床ずれがまだ残っているので、改善を図っていきたい。
右の腕が硬直し始めているので、気をつけたい。
左手が活発に動くので、今はミトンをつけていつけれど、そのストレスをなくしていきたい・・・等々

母の左手は本当によく動く。きっちり自分の意思があるかのように動く。
もう何回も経管栄養の管を引き抜いた。私もちょっと目を離したすきに抜かれたことがある。ミトンをしていても抜いてしまうことがあるという。誤嚥性の肺炎にかかったら恐ろしいのに。
ズボンのゴムを下ろそうとし、おむつを下げようとする。
パジャマのボタンをはずそうとする。右手をつかむ。左手を握るとしっかり握り返す。
体中のあちらこちらを掻いて絶えず動いている。

話し合いの時にも「母さんが返事をするような気がするんですけれど・・・」と言うと、
「そんとおりですが、聞こえ取るわよ。お母さんのそばで悪口は言うたらだめよ。。」
との返事で大笑いになった。
「毎日通えるような状態で、家で面倒見てやらないと思うと、こちらの方やずっと待っていた人たちに悪くて・・・」と、胸にちらっとひっかっかっていた事を話すと、
「そんなことないから、その分お父さんの面倒を見てやってください。」と慰められて、
少しつかえが下りた気がする。何しろ300人以上の人が待機していて、入所できるということは、誰かの死を待つことだから、考えだすと複雑な気持ちになる・・・

そんなこんなでも、母は、今のところすこぶる元気である。

コメント
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