恵比寿なんてちょろいもんね、と侮って出かけたのがいけなかった。
おなじみのエビスビールの宣伝メロディーを聞きつつ、階段があるから何の迷いもなく階段を上って改札口を出ても、西口の案内が不明。
あれま、私が知っているのはガーデンプレイス方面だったわ。
駅員さんに聞いて、はるばる反対方面に行き、階段を下ってようやく西口に出たけれど、今度は、美術館がある駒沢通りが分からないのよ。
おまわりさん(言い方が古いか)に駒沢通り&山種美術館はどこか尋ねたら、
すぐそこの通りで、すぐ分かるって!
うん、頭に入っている地図もそうなっているからな、と歩くこと20分余り、見当たらなかった。やっぱり迷うわ、駒沢通りと明治通り。明治通りを歩いていたの。
途中の渋谷橋の大きな交差点で左に折れなければならなかった。
で、そこからはすぐにたどり着いた山種美術館って展示室が地下にあるのね。
見終わってエレベーターに乗ろうとしたら、前にいたおばさま二人連れのおひと方にもろ体当たりをしてしまった。
すみません、ごめんなさいと双方大謝り。
明らかに私がぶつかっていったのだから、その方が謝って下さるのは申し訳ない。
それなのに
「そこが薄暗くなっていますものね、分かりにくいわ」と優しいお言葉。
いやいや、何にでも突っかかって行ってしまうのですよ、と私。
「あら、ご主人様にも?」
もちろんです。
「そうよね、当然ですよね。」
ああ、なんて物分かりのいいお方。
地下から1階までの短い間の会話でした。
で、肝心の『速水御舟』さん。
感想を書かないことで、お察し下さいませ。
あっ、あくまでも私は、です。