「日曜日、山登ったのんか。バカだねえかや、このクソ暑いのんに山にでもわざわざ登るのんの気がしれん」
さっそくの薬局ご主人のお言葉。
なんの、涼しかったわよ、よかったわよ。下界にいるよりわさ。ほんとに。
お初にお目にかかります、な花たちに出会えて感動。
登り始めの林の中では、ヤマトリカブト。
すぐそばで、濃淡紫の花が並んで咲いていた。
「どっちが効目があるかえ、誰か試してみてくれっちゃ」って。大笑い。
つやつやと赤く輝く実。
「トチバニンジン、けっこうあるわね」なんて騒いでいたら、植物博士が、
「違う違う、黒くなってるのは、ソウシシヨウニンジン」と教えてくれた。そっか。
これはどう見分ければいいんだ?
ツクバネソウの実 シャクナゲの葉からツルリンドウの花が
どちらもツリガネニンジン
林の中 ガレ場
林の中でツリガネニンジン発見の折り。
「私ら子供のころ、春になるとトトキ、ツリガネニンジンのことね、を取りに行ってよう食べたがね」と女性陣。
「ごま和えがおいしかったわ」
初めて聞く話。
林が終わり、ザレ場に出ると、強く吹きつける風に耐えて咲く花たち。
ヤマホオコ 佐渡のエーデルワイスですって。 イブキジャコウソウ
ミヤマコゴメグサ 実物は小さな小さな花がびっしりついて、写真との違いにびっくり。
せり科とは思うけれど???
ウメバチソウ 一度は見たかった花。可憐な花が群生してあちらこちらに。眼福。
9月のこの時期。
正直、花々に出会うことは期待していなかっただけに感激ひとしお。